女だけの世界28
市民A:「あら、こんにちは!観光ですか?」
かぐや:「はい!この国の観光名所とかあったら教えてもらえます?」
市民A:「うーん、有名なのは『空中庭園』でしょうか?あそこへは空を飛ばない限り中へは入れませんけどね。下から眺めてるだけでも圧巻ですよ!」
かぐや:「へー、そうなんですね!ありがとうございます!是非行ってみたいです!」
市民A:「それと空中庭園ですね。まあ、空を飛ばない限り中へは入れませんけどね。下から眺めてるだけでも圧巻ですよ!」
かぐや:「そうなんだー!ありがとう!行ってみますね!」
羅夢:「なあ、空中庭園って聞いたことないが‥」
かぐや:「私もよくわからないわ、でも何か怪しいわね。庭園が宙に浮いてる事自体が人間離れしてるというか‥」
羅夢:「確かにそうだな。とりあえず行ってみようぜ」
かぐや:「そうね!」
二人は空中庭園を目指して飛んでいった。
空中庭園に着くと巨大な湖の上に浮島がありその中央に城があった。
その周りには色鮮やかな花々が咲いていた。
かぐや:「綺麗ね!」
羅夢:「ああ、そうだな!」
かぐや:「なんか秘密の花園みたいな感じでワクワクするわ」
羅夢:「確かにな」
かぐや:「でも、ここにいるのは観光客だけなのかしら?」
羅夢:「いや、どうだろうな?観光客ってことはないと思うぞ?そもそもどうやって来るんだ?空に浮いてるんだぞ」
かぐや:「そうなのかもね」
かぐや:「ここに誰かいるのか調べてみるわ」
羅夢:「おい、どうやって調べるんだよ?」
かぐや:「千里眼よ。私が見ればいいじゃない?」
羅夢:「あー、それがあったか‥」
かぐや:「ほら、このとおり」
羅夢:「おお!すげえ!」
かぐや:「何かあったら教えてね!私はこっちを見てくるわ」
羅夢:「了解!」
かぐやは周囲を観察し始める。
一方の羅夢は地上に降りて観光客に話しかけて情報を集めることにした。
観光客1:「凄い大きさだろ!下からしか見れないから上の方は見ることができないが城や湖があるらしいね」
観光客2:「観光用の飛行機もあるらしいが外から見れるだけで降りることができないんだよね」
観光客4:「この庭園の向こう側は綺麗だよー」
観光客5:「私は毎日ここに来てるけど、あの地面だけでも見てるだけでいつまでも飽きないよ」
羅夢:「へー、そうなんだ!」
観光客6:「キャアー!お、鬼だ!命ばかりは…お助けを…」
羅夢:「おい!鬼って誰のことだ!」
観光客7:「ひぃー!すいませんすいません!ごめんなさいごめんなさい!」
羅夢:「五月蠅い!何にもしやしねーよ!」
観光客8:「あれ?鬼ってなんだ?いやいや、そんなことよりも景色は素晴らしいよー。私はいつもここから眺めているんだよ」
観光客9:「あそこには天女様が住んでいるそうよ!素敵な殿方もたくさんいると噂よ!」
羅夢:「本当か?殿方って事は男で間違いないんだな?」
観光客9:「そうよ!とっても美しい殿方らしいわよ!」
羅夢:「へー、そうなのか!そいつは楽しみだな!」
観光客10:「空から女の子が降ってきたあああ!」
羅夢:「何?」
空から落ちてきたのはなんと空から落とされたかぐやだった。
かぐや:「痛たた‥酷い目にあったわ‥‥」
羅夢:「一体何があったんだ?」
かぐや:「空中庭園から落下したのよ!なんとか死なずに済んだけど……痛い‥」
羅夢:「おい、大丈夫なのか?」
かぐや:「うん‥なんとか‥‥」
羅夢:「まったく‥危ないことしやがって‥」
かぐや:「だって気になるじゃん!それに私は死なないし‥」
羅夢:「だとしても落ちたら危ないだろ!もうやるなよ!」
かぐや:「わかったわよ‥」
かぐや:「うん!じゃあ結果報告ね。この庭園を覆ってる結界の事なんだけど……」
かぐや:「やっぱり何かあるみたいよ!しかも結構強力なものだと思うわ」
羅夢:「やっぱりそうか。まあとりあえず入ってみようぜ」
かぐや:「入るにしたって結界が‥また落ちるのが落ちよ!」
羅夢:「それ、洒落のつもりなのか?」
かぐや:「当たり前じゃない!それ以外に何があるというの?」
羅夢:「ぷっ‥」
かぐや:「笑ったわね‥」
羅夢:「いや、つい‥」
かぐや:「まったくもう‥そんなことより行くわよ!」
二人は空中庭園の中へ飛び込んだ。が、結界に跳ね返されて落下。
同じく観光客に見られた。
観光客2:「キャアアアア!」
観光客4:「天女様が落ちてくるー!鬼も一緒だー」
かぐや:「また‥落ちた‥」
羅夢:「痛!なんで普通に入ろうとすんだよ!さっき落ちたこともう忘れたんか?鳥頭かよ、お前の頭は‥」
かぐや:「そんなこと言ったって‥」
羅夢:「結界ぶち破って入るのかと思えば…二度も普通に突っ込むとは思いもしなかったぜ‥」
かぐや:「あ!私結界解除する方法知らないんだった!」
羅夢:「いやいや、オリンピアやゼウスの時みたいにエネルギー弾ぶつけりゃいいだろうが…」
かぐや:「あ……」
羅夢:「お前、本当に天然だな‥」
かぐや:「えへへ‥」
羅夢:「照れてんじゃねー!」
かぐや:「とにかく早く入ろうよ!」
羅夢:「だーかーら、お前がエネルギー弾を撃てばいいんだってば!」
かぐや:「うん!解った!」
そう言ってかぐやはエネルギーを高めていく。
かぐや:「おりゃー!」
ズドーーーン!!
観光客3:「キャー!」「ドサッ」
観光客1:「きゃあああ!」
羅夢:「おい、気をつけろよ!観光客もいるんだから!」
かぐや:「うるさいなぁ、わかってるわよ」
羅夢:「本当にわかってんのか?」
かぐや:「もう!いちいちうるさいわね!」
羅夢:「お前こそな!」
かぐや:「はいはい!わかりました!じゃあ行くわよ!」
二人は勢いよく飛び上がった。
今度は結界に阻まれることはなかった。
かぐや:「やっぱり何もないわね‥」
羅夢:「ああ、そうだな‥一つ聞きたいんだが」
かぐや:「何かな?」
羅夢:「ダーリンと一緒に行動してる時あんたらどうしてんだ?かぐやがこんなに馬鹿すぎてダーリンが可哀そうになってきたんだが。」
かぐや:「え?私、バカじゃないよ!」
羅夢:「いや、間違いなく馬鹿だろ!」
かぐや:「違うもん!」
羅夢:「いや、だから馬鹿だって!」
かぐや:「うーん、どうやってるかなあ?……」
羅夢:「考えなくてもわかるだろ?」
かぐや:「時雄の方が私を頼って来るからなー。ほら私って可愛いし‥」
羅夢:「もういいから、お前、ダーリンと別れろ!うん、それが一番いい気がする」
かぐや:「やだよ、断固拒否」
羅夢:「はぁ、なんでだよ‥」
かぐや:「だって時雄優しいんだもん!」
羅夢:「ふん!ダーリンが優しいのは皆に優しいだけで私には甘えてくれるんだ!」
かぐや:「…いやいや、そんな嘘いっちゃいけないよ…あんた甘えるどころか欲情して変態になってんじゃん」
羅夢:「だああああああ!!私はダーリンに対して変態じゃねえええ!」
かぐや:「もう、いいじゃないの!過去のことは水に流して!」
羅夢:「水に流そうにもお前が根に持ってんだろ!」
かぐや:「そんなことは無い!」
羅夢:「ていうか、お前いつまでここに居る気なんだ?」
かぐや:「どうせここに居たって仕方ないんだから‥」




