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第九十八話 混乱展開


「な、なに!?」

いきなりの爆発音に私は思わず立ち上がった!!


ツワブキも「何事じゃ」と大声で叫び席から立ち上がる。

代表者の数人も慌てたように立ち上がったり叫んだりしていた。



爆発は一回きりの様で、それからは何も音は聞こえてこない。



「ライラ姉様! 外へ!!」

いきなり名前を呼ばれると、リアが駆け寄ってきて私の腕を掴み引っ張り始めた。


「え? な、なに? 何かあったの?」

私は困惑したまま引きずられる様に会議室を出る。



会議室前ではトラノさんが通路の奥をじっと見つめていたが、私達に気付くと、


「ああ、ライラ様。 先程向こうの方から爆発音が……」

と通路の先を示す。



(あれ? そっちって……私達がさっきまで居た部屋じゃ……)


「先程迄ライラ様達がいらっしゃってたお部屋の方向です」

緊張した面持ちでトラノが教えてくれる。



(って、やっぱりそうじゃない!! カンナ!!)



私が慌てて駆け出そうとすると、


ぐぃ!


腕を強く引かれる……リアの仕業だ。



「ちょ! リアなにしてるの!? カンナ達に何かあったかもしれないのよ!?」


「とにかく! ライラ姉様こちらへ!!」

リアは建物の構造を把握しているのか、私を引っ張って行こうとする。



「そっちじゃないでしょ? 部屋はあっちよ!!」


「いいから!! 私を信じて下さいませ!!」


私が部屋の方を指さすも、リアは私を別な方に引っ張って行こうとする。



会議室から他の代表者たちも通路に出てきて騒ぎ始めた。

「誰かいないのか!」

「今の音は何事だ!!」


代表者たちの声に、通路のあちこちからドタドタ走ってくる音がする。



そんな騒ぎの中、リアは私を引っ張って行こうとする。

私の方が大きいので引っ張り切れない様だが……。


(えぇ~カンナ達が……でもリアが……)


混乱する私だったが、リアの真剣な眼差しに渋々頷くと引っ張られる様に通路を走り出した。




そうしてリアに導かれ辿り着いたのは私達が最初に入ってきた国会議事堂の入り口だった。



「え? ここって入り口?」


私に答えず、リアが国会議事堂の扉を開けて外に出る。




そこには……、


「カンナ!! マリー!!」


冒険者風の人達に囲まれているカンナとマリーの姿があった。


七人ほどおり、六人が剣を、一人が杖を持っている。


冒険者達はマリー達を壁際に追い詰め、半円状に囲っていた。

マリーは杖を構え、その横でカンナは身を縮こませている……冒険者達の表情からは余裕が伺える。



「一体どう言う事?」

私は訳も分からず混乱していたが、


「お願いいたしますわ!!」

リアの言葉を聞いた瞬間飛び出した。



(そ、そうだ、兎に角カンナとマリーを助けなきゃ!!)


剣を抜き放つと、鞘走りの音で何人かがこちらに気付いた。


「なんだ、てめぇ!!」


剣を構えて走り寄る私に向かって、冒険者達は迎え撃とうと……。


「神速! 華月流 四龍」


神速で走り抜けると、四人の冒険者が相次いで倒れた!!



「こいつ!!」


杖を持つ冒険者が私に向かって、


「『重力ヘビィ』」


グン!!


体中におもりが付けられたかの様に重い!


(またこれぇ!?)

速度の速い敵には確かに効果的かも……私これ嫌いだもん。



速度が落ちた私に、二人の冒険者が襲い掛かる!

杖を持つ魔術師も私に杖を向けた!


二撃斬ツインスラッシュ

十字斬クロススラッシュ

「『火炎ファイヤ』」


三人同時による攻撃だ!


「神速!!」


(これで何とか普通程度には動ける……でもって!)


私は十字斬を仕掛けてきた方に寄ると、


「華月流 双葉葵」


十字斬を受け流して二撃斬にぶつける!!


カキーン!!


高い金属音が鳴り響き、相手の剣同士がぶつかり火花を散らす!!


「おい! お前何やってんだ!」

「うるせぇ! お前こそ!」



言い合う二人に横から私に火球が飛来する!!



それを……斬った!!


ミスリルソードによって真っ二つに斬られた火球は空中で霧散して消えて行く……。



「はぁ? 俺の魔法が!!」

魔術師は唖然としたような表情を見せる。


魔法が剣で斬られるなんて思いもしなかったようだ。



そこへ……、


「『雷撃サンダー』」


マリーが冒険者の男達に向かって雷を放つ!!


慌てて冒険者達が飛び退ると……雷はその奥にいる魔術師を直撃した!!


「ぎゃぁぁ!」

悲鳴と共に魔術師が倒れる。



「この!」

躱した冒険者達がマリーの方を向くと、


「いいのかなぁ? 私の事ほっといて!」


その背後から剣で叩きつけた!!


ガン!! ゴン!!


剣の腹で二人の後頭部を立て続けに殴る!


「ぐえ!」

「ぐぉ!」


潰れたような声を上げて二人はその場に昏倒したのだった……。





倒れた七人の冒険者達を見下ろしながら私は呟く。


「一体全体何なのよぉ? 何が起こっているの?」


爆発はあるし、カンナ達は外にいるし、何者かに囲まれているし……。


状況が呑み込めず頭がこんがらがった私に、リアとマリー達が寄ってきた。



読んで下さりありがとうございます。

毎日感謝しております。



【花の名前④】

らいら「なんか少し間があった?」

りあ 「触れてはいけない事もあるのですわ」

まりー「今回は誰なの?」


かんな「今回は僕です。 よろしくおねがいいたします」


カンナの名前はそのままカンナ。

鮮やかな赤や橙、黄といった暖色系の花です。

葉は大きく色々な柄もあり元気さを感じさせてくれます。

熱帯アフリカ原産で暑さに強く、多年草なので何度も目で楽しませてくれます。


らいら「さすがカンナ! 癒し系だわ!」

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