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第二十四話 急襲展開


「な、何事!!」

ベッドに寝転んでいた私は、大きな音に飛び起きる!


慌てて窓に駆け寄ると……街の外れの方からモクモクと黒煙が立ち昇っている。


(あれって……冒険者ギルドや教会がある方?)


私は荷物をすべて持つとデュランダルを腰に下げて部屋を飛び出す。


丁度三人も部屋を出てきていた。



「ライラ姉、今のって?」


「分かんない! けど、爆発は冒険者ギルドの方だった!」


「行ってみよう! 怪我人がいるかもしれない」

カンナの言葉に全員頷くと宿を飛び出して冒険者ギルドに向かう!




冒険者ギルドが見えて来た!

燃え盛るギルド前では冒険者達と機械兵……ガーディアン達が戦っている。



「ライラさん!」


急に大声で呼び止められた!


「!」


足を止めてそちらを向くと……、


「ユリさん!」


頭から血を流して肩を押さえているユリがいた。

壁に寄りかかっている。


「ユリさん! 一体何が……」


「やられたわ……先手を打たれた。 奴らが冒険者ギルドを……」

血が額を流れ顎から雫が垂れる。


「リア! お願い」


「『回復ヒール』」

リアの杖が輝き、ユリの傷を照らすと傷が塞がっていく……。


「これは……すみません」


傷が治ったユリが感謝を述べる。


「ユリさん、他の人達は?」


「なし崩し的に戦闘になっております。 でも相手が多すぎてこちらが不利です」


「そんな……本当なら作戦はどうなっていたの?」


「地下水路から領府の建物に侵入して、まずは冒険者達を解放します。 それから全員で領府長を助ける計画でした」


「今からでも突撃して作戦を強行する?」

私の問いにユリは首を振る。


「奴らは地下水路から来ました……侵入経路がバレていては使えません」


「そんな……」



私の頬に水が当たる……雨かと思って空を見るが……星が見えている。


冒険者ギルドの火災に水がまかれていた……どうやら火災も自動で消化する設備があるようだ。



(ん? 水?)

「そうだわ! マリー!」


「ああ、分かってるよ」


マリーが駆け出す。



が、立ち止まって戸惑っている……このままでは戦っている冒険者迄巻き込んでしまう!



「マリー少し待ってて!」


私は戦っている冒険者達に並ぶと……、


「神速。 華月流 七鎌度ななかまど


低い体勢で剣を真横に構えてガーディアン達の足部分を次々薙ぎ払っていく!


右から左、左から右……鎌で払う様に薙ぎ払っていく!!


切れなくても足を強打することで転ばせていく!!


そうして戦っている冒険者達を離脱させていった。


私も急いで離脱すると、


「マリー!今!」


ほぼ同時に『雷撃サンダー』が放たれる!


鎮火の為にばら撒かれた水を伝って『雷撃サンダー』がガーディアン達を沈黙させていく……。



こうして冒険者達と戦っていたガーディアン達を一掃した!



「おお!!」

「すげぇ!」

「マジかよ……」


冒険者達が歓喜に湧き上がる……怪我をしたものはリアや他の治癒術師によって治されている。



「このまま地下水路に突撃しよう!」

私の言葉にユリが暗い顔で、


「でも今も地下水路からは次々ガーディアン達が送られてきているはず……」



そうすると……カンナが口を開いた。


「あの? いくつか聞いてもいい? そして僕の話を聞いてくれる?」







地下水路の中を数多くのガーディアン達が歩いて進んで行く……ここは地面が凸凹していて車輪が使えない。

埋め尽くすようなガーディアン達は遠くに見える灯りを目にした……地下水路から地上に出る出口だ。


そしてそれは教会裏手の林に繋がっている。


この地下水路はそこに流れる川から水を供給するための物であり、水深20cm程で流れは緩やかだ。



と、水路出口で眩しく光が輝いた!!


次の瞬間、電気が水を伝ってガーディアン達を機能停止に追いやっていく!!



水路出口に姿を現したのはマリーであった。


「わざわざ水の中を来てくれるなんてね。『飛んで火にいる夏の虫』じゃないけど、『歩いて水いる機械兵』って感じかな?」


杖を構える……まだ水路の奥からはガーディアン達の音がする。


雷撃サンダー』も手前の範囲までしか届かず奥まではいかない様だ。


「カンナの頼みだから仕方ないけど、ここで延々と電気流すのも疲れるんだよね~」


パチン!


指を鳴らすと杖から雷が迸り……地下水路の水を伝っていく……奥の方でガーディアン達が倒れる音がする……。

しかし、暫くすると再度地下水路内にガーディアン達の進む音が響き渡る。


「何体いるんだか……」


マリーはため息交じりに杖を構えた……。





領府の建物……階層は六階まであり建物の形は∞の形となっている。

全ての部門と領府長はここで働いて、ここに住んでいる。


正面には大きな鉄格子状の門があり、その両側には大きな壁がぐるっと一周建物を覆っていた。

その門の両脇にはガーディアンが二体警備をしていた。


ひゅん……ボフッ!


一体のガーディアン、そのレンズが白い粉に覆われた!!


「!?」


ガーディアンは見えなくなったようでわたわたしている。



もう一体の方には……。


「華月流 三斬華!」


私の剣が閃くと、金属の胴体を袈裟懸けに斬り捨てる!!



レンズが見えなくなったガーディアンは他の冒険者によって倒されていた。


同じく門も三斬華で切り開く!



「よっし! 開いたわ」


私の声にユリが頷き、後ろに控える冒険者達が武器を抜く。



「行くわよ! 打倒反乱軍。 何としてもみんなを救うわよ」


ユリが合図すると門を抜けて建物目指して走り出した……。




ユリに話を聞いたカンナがこの作戦を立ててくれた。

地下水道の状況、領府の建物の状況……それを確認して少し考えた後、マリーの方を向くと、


「マリーは地下水路で援軍を次々倒しておいて、水があるようだから『雷撃サンダー』で行けると思うから~」


そして私達とユリを見て、


「こちらは地下水路に戦力を向けさせているうちに、正面突破でいけると思う」


そうして始まった作戦……今のところ嘘みたいに順調だ。




「私達も行くわよ!」

私は後ろにいるリアとカンナに声を掛けるとみんなに続いて駆け出した!!



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