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旅行計画と保証契約

春麗かなある日の午後。

ユーリフォミア公爵家でお茶会が開かれた。

中庭では、姉妹達が優雅にガーデンパーティーを開き、おしゃべりに興じている。


たまたま付き添いできた兄弟達は、公爵家次男ギルバートの私室に集まっていた。

メンバーは4人。

ユーリフォミア家のギルバートは徐ろに切り出した。

「ウォルガ、前にアルを旅行に連れていきたいって言ってたよね。」

「あ、うん。そうだけど?」

お茶とお菓子を食べながら、小首を傾げ返事を返したのはミッドランド家のウォルガ。

「許可が出たから2年くらい国外旅行に連れて行っていいよ。旅費はこっち持ちで。留学でもいいけど、どうする?ウォルガの希望通るから5日以内に企画立てておいて欲しいな。大国だけはお勧めしないけど。」

「はいーっつ、ギル、マジで?旅行資金はたんまりあってもさ、アル付きだろう?無理無理、俺だけではさぁ、護りきれないよ。」

クロムウエスト家のジェスタは他人事のように追加説明しはじめた。

「国内を出るまでは、護衛をつけるし、問題なく国境までなら手配できるらしい。」

「国外出たらよろしくってこと?しかも、らしいって、すっごい上からのお願い?」

「そう。宰相閣下からのお願いだ。」

オースティン家のノアは無常にも応えた。

「拒否不可物件だ。私も同行命令が出た。」

ウォルガは泣きそうだ。

「えー、はぁ……。俺、生命と自由が欲しいだけの、ただの下っ端貴族の子息ですが。文官でも武官でもないよ。」

「面倒見の良さが災いして、上ではアルの親友と認識されているぞ。学業では、自由に旅行したいがため、進級試験のみ受けて合格し、ほぼスキップで卒業。その間に国内外で友達を作り、商会の人脈作りに貢献。アルが毒で倒れた時には日参してお見舞いにきたり、軍部とのパイプ役になったり。こう並べると、すごい人材に見えるな。」

ジェスタはニヤニヤしながらウォルガを見た。

「それは全部たまたまの結果だから。アルの見舞いなんて、ジェスタが押し付けたんだろ。軍部だって、叔父さんがいる事を隠して、不意打ちで会わせたくせに。」

「その件はすまない。アルの監視がない場所で会わせるには、仕方がなかった。」

手配したジェスタではなく、何故かギルバートが謝った。

「……わかりました。ほんとに好きに計画させてもらうよ。きちんと生命の保証も守ってよね。」










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