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旅行計画と保証契約2

「見ろよ。ウェストリー島にもうすぐ着くよ。」

薄い茶色の癖髪に若草色の瞳を持つ、人懐っこい青少年ウォルガは、船の上から身を乗り出して、目の前に広がる島を見て、歓喜の声を上げた。

後ろにいる少女は、船酔いで若干顔色が悪い。

「ウォルガ、声が響くよ。気分悪い。」

「水はいかがですか?」

座り込んだ少女に水を渡す黒髪に琥珀瞳を持つ青年。

「ありがとう、ノア。」



ウォルガの計画の元、護衛としてノアまで巻き込み、あっさりと旅に出ることになってから2か月が経とうとしていた。

実はまだ王国内から出ていない。

「体力的に無理。城から出たことのない箱入りのアルが護衛なしの国外なんて無理ムリ。幸い引きこもって顔は知られてないしね。実はまだ国内にいましたって方が見つかりにくいしね。」

引きづり回す気まんまんだったウォルガは、国内のあらゆる観光名所にアルバートを連れ回した。

基本的に歩きと野宿生活。アルに基礎体力と生活力を身に付けさせるため、ともっともらしく計画表には書いてあったが、野外で自活が本当に王族に必要なのか不明に思いつつ、軍で野営に慣れているノアは、何も言わずに2人についていた。


数時間後、風光明媚な島に上陸した一行は、珍しくヴィラに部屋を取った。

部屋からの景色にウォルガは目を輝かせ、ノアですら美しい海岸線で目を細める。アルバートはベットに倒れ、船酔いから未だ復活の兆しはなかった。

「天気が良ければ、明後日密出国するよ。これで、アルは女装しなくてすむだろうし。」

「やっと解放される。もう女装はやりたくない。特にノアのエスコート、完璧すぎてきも…怖かった。」

「女性への対応はデフォです。これくらいできないと、貴族社会では生きていけませんよ。」

今日までは裕福な商人兄妹と保護者兼従者という3人、という設定だった。

「というわけで、明日からは、男3人放浪の旅ってことで」

「ウォルガ、今までと何処が違うんだよ。」

ベットから起きて座り直したアルバートは、首を傾げた。

「これからが本当の旅の始まりだよ。3人ともはじめての場所へ行くんだから。今までは、一方的に俺がアルを案内していたけど、これからは3人で話し合って行く場所を決めて行く。アルが行きたいと思うところに俺らも一緒に行くって感じも増えて行くと思うよ。」

ウォルガは、荷物から地図を広げると、現在地に指を差した。

「で、明日からはどこに行こうか?って、話し合いってことなんだけど。これから自由に自分たちで決めるってワクワクするだろ?」











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