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情報操作と開示契約 2

ギリン侯爵邸は、意外と王宮に近い場所にある。

主に王宮に士官し、日々通う中流貴族達が多いため、小さめの邸が多い。

その中でも大きめの邸へ、ジェスタはクロムウエスト公爵の公的な使者として封書を携え訪れた。

挨拶をした後、封書をリークハルトに手渡した。

彼は受け取った後、内容を読んで確認し、サインをした。

「やあ、ジェスタ殿、大きくなったね。直接話しをするのは何年ぶりだろうか?」

リークハルトは、黒髪の青年を見て目を細めた。

「クロムウエスト家に入る前でしたから数年ぶりでしょうか。王宮ですれ違ったとしても、派閥が違いますし、挨拶もままなりませんからね。」

親子ほどの歳の差や元王の宰相と公爵養子という立場から見ても、普通に考えて2人が交わることはほぼ無い。

だが、とても親しげに話しかける。

「フルーラの仕事をレミリアに丸投げしたね。ジンくん、ホント大変そうだよ。」

「仕方がありません。彼、優秀ですし、私は公爵子息の仕事でいっぱいいっぱいですから。」

ジェスタは口許だけ笑みを浮かべた。

「それでは、本題に入ろうか。アルバート王弟殿下には、この国から出ていただくことになる。2年程でいいんだけどね。正式に隣国へ留学でも、身分を隠して国外旅行、ふらっと家出など理由はなんでも構わない。問題ないよう処理しておくよ。」

「何故?」

「実は、これから頑張って数年国内は安定させるので、国内に居てほしく無いんだ。王位継承権について王妃様達の気が散るし。それに長年王宮で軟禁されてきた君達に自由な時間をあげようというご褒美だね。ついでに国際情勢でも探ってくれたら助かるかな。」

にこにこしながら、ジェスタに言った。ジェスタは気色ばんだ

「ものすごく調子の良いことをおっしゃる。」

「そんなことはないと思うよ。王侯貴族の子息というものは、それなりの時間とお金をかけて育てられる。基礎教育は終わった、となると当然、結果が求められると考えたことはないのかな?もちろん、君にも当てはまる。」

「そうですか。わかりました。2年で国内、抑え切れるのでしょうか?」

「たかが第三勢力と侮られないよう日々努力している。最近、我が陣営以外の皆さん、やる気なさげで助かってるよ。毎日娘と夕食が食べれるくらいの仕事量だしね。そうそう夕食食べていきなさい。娘を紹介するよ。」

リークハルトはそう言うと、書類を封筒に入れ直す。

「クロムウエスト公爵に渡しておいて欲しい。サイン入りの契約書だよ。息子である君にしか託せない。」














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