嫁と婚姻契約
思いつきで連載しているので、時系列、行き詰まりました。
本当は、後日談になるのでしょうが、UPします。
第1話より前ですね。申し訳ありません。
俺は日本の東京で働いていた。いわゆる一流企業ってところ。
若手出世頭で課長とか言われ、定年まで働くつもり社畜という価値観にどっぷり浸かっていた。
ある日、よくわからないが 10歳くらいの男の子の中に入り込んだようだった。
夢に違いないと思っていたが、お腹は空くし、その子と同期してるので、むちゃリアル。でもファンタジックな世界だった。
王家に依頼されて、クロムウェストというところで生活しているらしく、厳しい訓練を受けている。
しかも、その他いろいろやってるらしい。
こんな10歳児、恐ろしい。
自分は、もちろん社会人経験ありだったので、精神年齢は30を超える。
人との交渉や契約など、比較的得意だったので、恐ろしい少年と思われたようだ。
そうこうしてる内に、この世界の王族専任のお付きのような仕事をする。
そこでアルバートという少年。
王弟殿下様。
俺は、暗躍する。策略とか情報収集とか面白い。情報呪術に関しては結構チートな自分。
どうにかこうにかこの世界を楽しんでいたが、彼が王位を継ぐ前に日本に戻ってきた。
現代生活を送る俺にとって、夢を見てたのかと思うくらい、一瞬の出来事だった。
目を閉じ、開くと別人になっていた感じだ。
しかしながら、10年近く異世界で活躍して、ジェスタという記憶がある自分が、そのままこの世界の社会人を続けることはできなかった。その気もない。
10年もたったら、仕事内容も何もかも忘れてる。今もジェスタでいる自分。このままではただの痛いおかしな男だ。
今すぐ現代人生活は無理だった。
不審がられる前に、さっさと退職し、うっすら覚えている家に帰る。
家には嫁がいる。
嫁に、一生懸命この事態を説明したが、仕事のしすぎでおかしくなったと思われ、私が養うから好きに生きたらいいと言われた。
現在、株式投資など、トレーダー関係の在宅勤務をしている。
ただ、身体を鍛えたり、世界中の情報を集めたり、ジェスタ時代の生活が抜けない。
いわゆる引きこもりのようなものだが、嫁が稼いでくれるし、優しい。
「旦那様が、超いい男になった。むしろそのままでいい。」
側にいる時間が増えたせいか、喜んでいるようだ。稼ぎは少ないんだが。
そんな自分だが、ある日、きまぐれにスマホに通信呪術をかけてみた。
なんてね。
そろそろ自分は単におかしな人間だったのかなとすら思いはじめた矢先だった。
日本では、魔術なんてあるわけない。と思いきや、青白く光ったよ。
「お兄様?」
レミリアの声が聞こえてきた。あの世界と現在の時間が同期したようだ。
レミリアには、通信呪具を渡した。高いんだスマホ。
どうにかかき集めて、呪術をかけると青白く発光した後、消えた。
そしてレミリアの手元に飛んだ。電気とかいらないらしい。呪術で動いているようだ。
ファミリーにも通信呪術は必要だからがんばって送った。
アルバートが無事国王になったとレミリアから聞いた。
お祝いに通信呪具を送ってみた。
「ジェスタ?」
懐かしいアルバートの声がした。
それから、アルバートとは、気が向いたときだけ通信でやり取りしてる。
嫁の話しをすると、羨ましがられた。
結婚してたんじゃないのか?と聞くと、婚姻契約したけど、忙しすぎて、白い結婚状態らしい。
俺は、東の国からエールを送る。




