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公爵兄妹と解毒契約 4

「ジェスタ兄様、アル様は暗過ぎますわ。鬱陶しくって、被害者ぶってるのがいただけませんわ。」

久しぶりに本人を見舞ったヴィラは、ジェスタと一緒に食後のデザートをおいしくいただいていた。

ぷりぷりしながらデザートをほおばる妹とを見て、苦笑しながらそのほおに手を伸ばす。

ついていたクリームを摘んでとってあげた。

「はいはい。わざとうっとおしい方向に持っていってるのだから、怒らないで、ヴィラ」

「そうですけど…。兄様、甘いです。アル様に激甘です。兄様はわざわざ表に出て、アル様の近くに居てあげているのに、そろそろ気づけって思いません?」

ジェスタは、苦笑しながら紅茶を口にした。

「ヴィラだって、王妃様のお茶会にかこつけて会いに行ったじゃないか?」

「兄様の足を引っ張っていないか、無駄に目立ってないか、見に行っただけです。」

「ヴィラがアルバートを気にいるとはね。ああ、あれは無意識にやっているから、誰の気持ちにも気づいてないよ」

「違います」

最後のデザートを口に運ぶ義妹は、義兄から目をそらした。

「アルバートは、やっと、自分でどうにかしなければいけないと思いはじめたんじゃないかな?手段が目の前にあることに気がつけば、面白い事になりそうだ。周りもお守りばっかりではね、飽きてしまう。そうだな、ヴィラ以外の女性を引っ掛けないよう、もう少しだけ彼の存在感を消しておくよ。」

「違いますから。私はジェスタ兄様一筋ですわ。では、おやすみなさい。兄様」

デザートを食べ終わったので、ヴィラは自室へ帰って行った。


ジェスタは、書斎で紋様が描かれているカードを1枚取り出す。

真ん中を指差すと、青白く薄く光った。

「レミリア、ジンに連絡を取ってくれ。クロムウェストにも気づかれないように」

そう言うと、カードから女性の声が返ってくる。

ーわかりました。お兄様 と。






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