第77話 リリナが自滅しました。
大変お待たせいたしました、本来なら先週投稿する予定だったのですが延びてしまいました、本当に申し訳ありません。
ゲートを抜けると広い部屋に出る。
「へー、ここがクロナの部屋なんですね」
白、赤、黒の三色の色で飾られた部屋だ、ちょっとカッコイイ。
「テンリ、女の部屋をあまりジロジロ見るもんじゃない、何より我が恥ずかしい」
「あ、すいません、素敵な部屋ですね」
「そ、そうか」
「・・・私はもっと禍々しい部屋だと思ってた」
「リリナ、お主は失礼だぞ」
俺とリリナが部屋を眺めているとクロナが扉に向かって歩いていく。
「何をしておる、行くぞ」
クロナに呼ばれ俺とリリナは部屋を見るのを止め歩き出した。
クロナの後ろを歩き廊下を進む。
「・・・魔王国のご飯楽しみ」
「そうですね、どんな料理が出てくるんでしょう?」
「すまないが朝食の前に寄るところがある」
「そうなんですか?なら今はどこに向かっているんですか?」
「クルウィルの所だ、我等が来た事を伝えておいてやらないとな、朝食はその後だ」
クロナに案内されながら廊下を歩いていくと大きな扉の前につく、扉の前には2人の兵士が立っており俺達の顔を見て恐ろしい者にでも出会ってしまった様に顔を強張らせた。
1人の兵士がびくびくしながらも一歩前に出る。
「ま、魔王陛下、お、おはようございます」
「うむ、ご苦労」
「デイステンからお戻りになられていたのですね」
「なんだ、帰って来たらいけなかったか?」
「い、いえ、そのような事は、そ、それで、あの、クルウィル様のお部屋に一体どのようなご用件でありますでしょうか?」
「デイステンから戻った事をクルウィルに伝えて置こうと思ってな、通るぞ」
クロナが扉を開けようとすると2人の兵士は慌てながらクロナに声をかける。
「お、お待ちください魔王陛下」
「ク、クルウィル様は先程休まれたばかりでして」
「だから?」
「クルウィル様が起きたときに我等が魔王陛下がこちらにいらした事をお伝え致します」
「お前達は我に指図するのか?」
「い、いえ、滅相もございません」
「言伝て程度に魔王陛下のお時間をとらせるなど」
「言伝て程度だと?」
「「ヒッ!」」
クロナに睨まれ2人の兵士の顔が青くなる。
「我が来てやったのにクルウィルが眠たいからと我と会うことを拒否するとはな」
「きょ、きょ、拒否だなんて滅相もございません」
「クルウィル様も魔王陛下がわざわざ足を運ばれたのを聞けばお喜びになります」
「ほぅ、なら今すぐ叩き起こしても問題ないな」
「「そ、それは」」
「なんだ?」
上司に逆らえない部下、ブラック企業だ。
「クロナ、兵士さんが怯えているのでそろそろ止めてあげてください」
「ん、しかしな」
「・・・テンリのお願いが聞けないなんて、クロナはテンリに嫌われるかも」
「な!?」
リリナの言葉を聞きクロナはジッと俺を見る。
「そんな事で嫌いにはなりませんよ」
「そ、そうか」
「ただ兵士さん達もお仕事ですからあまり無理を言うものではないですよ」
「むぅ、わかった」
俺が前に出るとクロナは後ろに下がる。
「兵士さん、クルウィル様が起きたときに我々が来た事を伝えてくださいませんか?」
しかし2人の兵士からの返事がない。
「あの」
「人族の、子供?」
「それに竜人族の子供も」
どうやら俺とリリナの存在に気がついていなかったようだ、先程顔を強張らせたのもどうやらクロナ1人に対してだったみたいだ、当然と言えば当然か、俺の事やリリナの事はまだ公になっていないし、するとクロナは魔族の中で物凄く恐れられている存在なんだな。
それにしても兵士さんや、俺が人族の子供なのは会っているしリリナは竜人族だ、ただリリナは見た目が幼く見えてもちゃんと成人している、子供扱いはどうかと思いますよ。
俺はリリナの顔を見る。
「・・・子供ちがう」
少しふて腐れながらリリナは小さい声でそう言った。
俺は苦笑いをしながら気を取り直し兵士に向き直る、兵士は未だに状況がよくわかっていないのか固まっていた。
パンッと手を叩き2人の兵士は驚いて俺の顔を見る。
「さて、兵士さん達、先程も言いましたがクルウィル様が起きましたら魔王陛下、リリナ、テンリの3人が来たと御伝えしていただけますか?」
「「は、はい」」
「それでは俺達は食堂に向かいますので」
「なら私も御一緒させていただこうか」
そう言って扉が開きクルウィルが姿を現した。
「「ク、クルウィル様、大丈夫なのですか」」
「心配ない、少しは眠れたからな、それより魔王陛下やお客人の相手御苦労だった」
クルウィルは2人の兵士に労いの言葉を伝える。
「滅相もございません」
「これが我々の仕事ですので」
2人の兵士はそう言いながら嬉しそうに深く頭を下げた。
どうやらクルウィルは部下に信頼されているようだ、クロナとは真逆だな。
「クルウィル様、おはようございます」
「おはようございますテンリ殿、いや、兄上と言った方が良かったですか?」
「おまかせします」
「では兄上ですね、公務以外の時は私の事はただクルウィルとお呼びください、敬語も必要ありませんから」
「わかりました」
「それでそちらの方は」
クルウィルは次にリリナを見る。
「・・・私はリリナ、お姉様と呼ぶと言い」
「初めまして、クルウィルです、リリナお姉様、今後よろしくお願いいたします」
「・・・素直でよろしい、誰かとは大違い」
リリナはクロナを見る。
「リリナ、喧嘩を売っておるのか」
「・・・そんなつもりはない、ただクルウィルみたいにクロナも少しは年上を敬う気持ちを持った方が良い」
「クロナよりリリナのが年上なんですか?」
「「あっ!?」」
俺の言葉に二人はしまったという顔をする。
「リリナの年齢は知っていますがクロナの年齢は知りませんね、当時はステータスが?ばかりでしたから」
「・・・不公平はよくない」
「女性に年齢を聞くのは良くないと思うぞ!」
「姉上、夫婦になるのに隠し事はどうなんですか?」
「ク、クルウィル、貴様!」
俺は神眼を発動させる。
名前:クロナ=メルテツシナ
年齢:200歳
性別:女
種族:魔人族 神族
称号:魔王 六天魔刻序列一位 冒険者SSSランク 神の一欠片
HP:38000/38000
MP:39000/39000
攻撃:2000
防御:2000
魔力:2500
敏速:1890
幸運:2010
技能:言語理解 アイテムボックス 神眼 全魔法取得可 全技能取得可 状態異常無効 リンク
PS:はたらきすぎてあとれいあはしかばねのようだ。
「クロナよりリリナのが倍以上年上なんですね」
「み、見たな!」
クロナは地団駄を踏みながらキッと睨む。
俺はそれを笑顔で返してクロナの手を握る。
「愛に歳の差なんて関係ないってよく言うじゃないですか、それに」
俺は目線をリリナに誘導する。
「・・・年齢が倍以上」
リリナは崩れ落ちて四つん這いになっている。
「なんというか、自滅だな」
「そうですね」
「さて、それでは朝食にでも行きましょう」
なんとかリリナを立たせてクルウィルの案内で食堂に向かう。
「クルウィル、後で覚えておけ」
小さい声でクロナがそう言いクルウィルが笑顔のまま青い顔をした。
いつもお読みくださりありがとうございます。
誤字脱字の報告大変助かっております。
次の投稿ですがまた2~3週間程空いてしまうかもしれません、早めに投稿出来るように頑張りますので今後ともよろしくお願いいたします。




