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碩学の無能力者  作者: 髙津 央
第11章.決着

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83/95

83.保護中

 その日は、父ちゃんと姉ちゃんと三人で、叔母さんの家に泊めてもらった。


 急に人数が増えたから、叔母さんは出前を取ってくれた。

 食欲はなかったが、祖父ちゃんに「しっかり食べて体力をつけないと、(しばら)くゴタゴタするから乗り切れんぞ」と言われて、取敢えず口に入れた。


 何を食べたのか記憶にない。


 父ちゃんは、オカンの実家に電話して「笑美華(えみか)が逮捕されました。詳しい話をしたいのでお越しください」と、だけ言って切っていた。

 オカンの実家から折り返し掛かってきても、「帝都に着いてから、携帯に連絡下さい」だけ言って、ガチャ切り。


 祖父ちゃんが、父方の親戚にも連絡して、夕方には首都圏に住んでいる叔父さんたちが、愛子叔母さんの家に集合した。

 父ちゃんと父方の親戚は、大人だけで夜遅くまで相談していた。


 連休最終日の月曜日。

 父ちゃんは、警察とか色々用事で、朝から出掛けている。


 姉ちゃんは、従姉兄(いとこ)に色々聞かれて、ちょっと興奮気味に熱く語っていた。

 これまでのこと、昨日のこと、これからどうしたいか。


 「刑務所に入ってる間に、内緒で引越して縁切るの!」

 「ニュースでよく見るけど、初犯だったら執行猶予付いて、刑務所入らないかもよ?」

 「あー……そっかー……じゃあ、追い出して、実家に帰らせて、その間に引越す!」

 「笑美華(えみか)伯母さんと一緒に、あっちの親戚も縁切るの?」

 「うん、だってそうしないと、セットだもん」

 「だよな。寿一(ひさかず)伯父さんが離婚したら、俺らは関係なくなるけど、そっちはそうだよな」


 俺は、その遣り取りをぼんやり眺めていた。

 気が抜けたのか、何もする気が起きない。


 腕環は着けっぱなしだったが、魔力モードだからか、全く疲れていない。


 袖の上からそっと腕環に触れる。

 何かの……いや、デーレヴォの気配に安心する。

 体力モードでも魔力モードでも、腕環の中にいる時の気配は同じだった。

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用語は、大体ここで説明しています。

野茨の環シリーズ 設定資料(図やイラスト、地図も掲載)
地図などは「野茨の環シリーズ 設定資料『用語解説17.日之本帝国』
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