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6 愛がもたらすもの
なぜだろう・・・
胸騒ぎがする・・・
そんな思いを胸に、街に出た。
しかし、街は地獄と化していた。
赤ん坊を抱いて、倒れている母親、抱き合ったまま倒れているアベック・・・
「だ・・・だいじょ・・・」
私は、母親に近づき、顔を見る。
「!!!」
鬼のような形相で、行き絶えている・・・
赤ん坊までも・・・
「どういうこと!?」
理解できない。
ただ・・・
混乱の中で、なんともないのが、美醜関わらず、「恋愛」に縁のなさそうな人たちだ。
「ま・・・まさか・・・」
変な予感が、脳裏を走る。
「そのまさかだよ。」
懐かしい声を聞き、後ろを振り向く。
「あ・・・章・・・!」
「どうだい?
すばらしいだろう・・・
「愛」を知るものは、「罰」を受ける・・・
ここしばらくは、「神」が手を出していなかったから、「悪魔」の仕事さ。
最後に君が死ねば、僕の願いは叶う。
そしてなるんだ!
僕は八番目の魔王・・・
「潔癖の魔王」に!」
「な・・・なんてことを・・・」
章は、にっと笑う。
「ここ数年・・・
僕は、「愛」の言葉に苦しめられてきた。
君だけは、違うと信じていたよ・・・
ああ・・・
でも、君は僕を裏切った・・・
さあ・・・
君の僕への愛が、僕の君への「殺意」に変る・・・」




