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11話

ちょいグロ注意です。


 俺は、構えた先でガキに先手を譲る。

慢心も油断もしてねぇ、先手の攻撃を軽くいなし、相手との技量差を思い知らせるためだ。

ガキは武器を持っていなかった。恐らく服やアクセサリーを触媒にした。

魔術系統の後衛だと推測する、魔法系統じゃなく魔術、

その違いは自分の魔力を燃料に、攻撃や回復をする魔法使いと、

自分の魔力を対価に、触媒を燃やし魔法を行使する、この違いだ。

前者は単発や、発動までの時間の短縮がメインで、高威力。

デメリットは、一人で高威力の魔法を使用すると、魔力をその分食い、慣れない魔法だと

詠唱の簡略化が出来ないという点。


後者は、触媒によって魔力の増減があり、召喚術や自然を利用した魔法を得意とする。

触媒の質が良ければ良いほど、魔力の同調がしやすく、使用する魔法も強力になる。

デメリットは、素材が良質な物ほど手に入りにくく、何より、時間が掛かる。

 戦闘で使うには、事前に準備し発動を抑えておく必要がある。

冒険者は、魔術を使わない。魔法の方が慣れで、詠唱を簡略化できるからだ。

ガキが魔術を準備し終わっている可能性は充分に高い。

だが、直接的な攻撃は魔術にはほぼ無い、相手を拘束し使役している魔物どもで攻撃するのが

魔術師の主な攻撃方法だ、間接的な呪いなども有るがそこまでは知らん、

ガキの準備が終わったのか、気配が変わった。


ガキが魔法を発動させた。

出てきたのは、複数のファイヤーボール。

魔法使いがこの数を撃てば、すぐに魔力切れになるだろうと言うほどの量

俺は自分と回り1mほどのファイヤーボールを無効化する。

こんな芸当が出来るのは、俺が持つ大剣に対魔封じの加護が付いているからだ。

魔を封じる力を持つ【魔剣】グリンズマリティア

ダンジョン18階の最奥に眠っていた。

こいつのお陰で何度も危ない魔法攻撃を凌げてきた。

無くてはならない俺の愛剣だ。

無効化し終わるとガキの周りにはウルフリーダーが居た。

しかも北の種類だ、北の種は全体的に早く、スタミナが高い。

時間をかけ、狩りするハンターだ。だが俺からすれば雑魚当然だ。

 何やら、体が薄らと光ってやがるが特に問題はないだろう。

奴の切り札がソレだとしたら見込み違いだったな、気に食わねぇ。

そんな程度で、俺に挑もう何てその考えも気に食わねぇ


「っは!こんなものかよ!それに召喚したのだってただのウルフリーダーじゃないか・・・なめてんのか?」


徐々に低くなる俺の声にガキは怯えすらしねぇ、まだ何か隠してると思ったほうがいいのか

ガキが、ウルフどもに指示だして突っ込ませるが大したスピードじゃねぇ

 厄介なのはガキ自身の魔術、いきなり発動したかと思えばウルフ共よりも早い速度で

5発向かってきた。

そのファイヤーボールは変な形をしていた、火球じゃなく細長く先端が尖っていやがった。 俺はタイミングを見計らいソレを無効化する。

だが俺の剣で無効化できたのは、【触れて斬った】場所だけだった。

残りの4発も無効化するが効果を確認する前にウルフどもが襲ってきやがる

すべて切り捨てるが追撃が無い。

ストックが切れて準備中だと当たりを付ける。

が、ウルフどもに変化があった。黒く禍々しい、常闇の霧に包まれたかと思うと

そこには、『アンデットウルフ』が居た。

あのガキは、死霊術しれいじゅつも使うらしい。

恐らくそれが切り札だろう。すぐに飛び掛ってくる辺り先ほどの指示も有効なのだろう

 にしてもこのウルフども強いな、普通じゃない。

普通のアンデットは知性が無く群れで来ても連携は取らない・・・いや取れないが正しい

だがこのウルフどもは、連携しお互いの隙を埋めてくる。

 何とかウルフどもを蹴散らした時には、俺の息も上がっていた。

油断は無かった、だがしぶとい位に、あいつらの連携は見事だった。

2匹になるまでの間中々に有効打を撃てずに消耗してしまった。

 ガキは余裕の表情でこっちを見てやがる、

気に食わねぇ、その余裕面・・潰したくなる・・・

俺は息を整えながらガキに向かって

「これでチェックメイトだな・・・召喚もさせる時間など与えないぞ?」

と言うと、ガキは【こっちも準備できた、お前は負ける】とか言いやがった。

ガキは魔法なのか、炎の剣を手に初手のファイヤーボールを撃ってきた。

奴のファイヤーボールは特に問題はなかったはずだ、そのまま無効化して接近戦に持ち込む。

タイミング合わせ火球を斬ると、爆発した。


似たような魔法で違う効果の魔法とかあり得ねぇだろ!

さっきの変な形のファイヤーボールを斬った時と同じだ、

斬った場所以外の魔力はそのままで効果もそのまま・・厄介だな迂闊に魔剣で斬るとこっちまで

ダメージを追っちまう、爆発の威力も危険だ、直撃を受けると不味い、本当に新人なのか?

最上位冒険者として認められた者にダメージを負わせ【危険だ】と思わせる新人がどこにいる?


視力が戻るとすぐにヤツの方に注意を向けたがヤツは居なかった。

いやな予感がして直ぐに横に飛ぶ、それでも足りないと思い、俺は魔剣を盾にした。

数発の爆発の後俺は無様に地面を転がっていた。

直ぐに体勢を立て直したが、ヤツの姿は見えなかった。

変化があったのはその直後だった。

俺の左腕が動かなかった。魔剣を構え直そうとしたんだが一向に構えられない

左腕を見ると、肘から先が無かった。

知覚した瞬間に俺は恐怖と痛みと絶望の中に居た。

認知できない速度で、肘から先を斬られ傷口は焼かれ、俺の力じゃ勝てないと分かったから。

俺は惨めにも叫び、喚き、泣いた。


お読みくださりありがとうございます。

まだまだ未熟者ではありますが、

今後ともよろしくお願いします。


今回でようやく私の目標の3万字と言う小説にしては

少なすぎる目標ですが、これが中々に難しく書き始めてから

ほぼ1年が経過するという何とも言えない結果になっておりますw

次の目標としまして10万・・5万字ですかねw

合計で8万字書けるように頑張ります。

プロットも書かないとですね(;v:)

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