3-2都合の良い相手
とある建物の前で彼は待っていた。
長身、スウェット姿でもそこそこのイケメンさんで、良かった。
ただ、「とにかくメシ行きましょう」と、それが一番だった。
メシ食べてて、「風呂も入る?」と聞いたら、「出来ればお願い出来ますか?」 と言われ、スーパー銭湯へ。
そこは、ワタシも初めての所であまり要領が分からないが、とりあえず彼、平岡くんについていってみた。
裸になって、風呂である。の前に体重計あったので、乗ってもらうと57kgしかなかった。
ご飯たらふく食べて、187cmあってたったの57kg。
彼は、「ヤバっ!ガリガリっす。てかマジヤバッ」
って、言う彼の身体は、マジガリガリ(笑)
強いて言うなら、太ももとふくらはぎの筋肉は形が良いのが残ってる。
30kg痩せましたとか言ってるから相当だ。
風呂入っててやっぱりジロジロ見てる人も居るし、ガリガリってるヤツを、見てるのも居るし(笑)、個室の休憩室を取れるみたいなので。そこを借りた。
平岡くん「で、腕相撲とか、ですよね」
私「腕相撲とか相撲とか痛くない範囲の勝負してみたいんだよ」
平岡「そのくらい全然楽勝ッスよ。てか、オレが勝ったらチョッとその、、、」
私「あぁ、言わなくも勝利者には用意するよ。ワタシもマジで行くけどね」
平岡「えーっと、シンさん【仮名】って呼びますけど、強いんすか?」
私「少しだけ仕事中に力を使うくらいで筋トレはやらないよ」
平岡「あー、なんとかなるかもっス。てか、今鏡見て思ったッスけど、シンさんより細いっすねオレ。野球やってる時、普通の人の体型に負けるとか思った事も無かったのでショックっス」
私「いや、でもそのふくらはぎはめちゃ良い形してるね。カッコいい」
平岡「うーん、でも腕筋が……ヤバい落ち方してるからなー」
私「とりあえず右腕やってみようか」
平岡「ちなみにオレ左利きッス」
って、言われて噴いた。
私「利き腕左かーい(笑)、まあ野球やってる人だとそう言うことも多いか(笑)いやーどうかな」
平岡「マズイっすか?」
私「いや、それはそれで面白いけど、どっちも利き腕で勝ったりしてね」
平岡「それはアリっすね、その時でも……」
私「あぁ1勝は1勝で勝ち賞金でますよ」
平岡「ありがたいッス」
右手を出した。机の上はテレビのチャンネルが置かれているだけ。
浴衣姿で休憩室に居る中、どっちも腕まくりして位置に付く。
私『と言うか平岡くんの腕ホッソ』
頭の中で野球経験者とは思えないほど細長い腕でチョッとなめてしまった。
やっぱり鍛えてた人でも食べないとここまで細くなってしまうんだなと思った。
今の飢餓状態の平岡くんの腕は一応スジ筋がある、と言うのだけは分かる。
私「平岡くん、ピッチャー?」
平岡「はい、そうッス良く分かりましたね」
私「いや、細くて野手姿が想像出来ない」
平岡「あ、言いましたね、マジギレッス(笑)絶対勝ってやる」
私「よしっ、レディー……Go!」
平岡くんの長い前腕が、力を入れるが、全然抵抗できる。
平岡「クッ!!」
本当に様子を見てられる程余裕がある。
何せ、今も胸元がハダけているが、骨が浮いてるのである。全く肉厚感の無い胸板と、細めの腕は、警備員の2人よりもちろん細くていかにヤバいのか分かった。
私「よし、」
力を入れてると簡単に傾き始める。
平岡くんの力を込めた顔もクチャクチャにシワが出来るが、抵抗できないようだ。
私「ほらっ」
平岡「グッ」
力を込めたら、全身で倒れて負けて行った。




