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3-6都合の良い相手

2勝2敗の五分。


一応、相撲対決最後の一戦。

これで決着をつける。


平岡「シンさん、好きにして良いッスよ、次もオレが勝つ!」

私「ワタシを本気にさせましたね」


調子に乗ってセリフみたいなこと言ってみたら、意外と平岡くんもニヤニヤ笑ってる中でも、先程勝てた自信が見え隠れする。

ガチで勝ってやる。


小休止後

私「最後、3戦目。ハッケヨイ、ノコッタ」


平岡くんは先ほどと同じく低めの構えで待ちながらこちらを見ている。

ワタシは、『冷静になると、力はワタシが強いんだから、慎重に捕まえたら何とかなる』と考えた。

平岡くんとワタシが両手で手を取り合っては弾くといった攻防を見せた後、ワタシの左手が平岡くんの右手首を掴む。


平岡くんが必死にほどこうとするが、腕相撲の時の結果通り利き腕ではない平岡くんの右の力ではワタシをほどけない。

平岡くんの細い右手首は封じた。

後は2人の利き腕同士だが、ワタシは平岡くんに飛び込んだ。


平岡「クッ!」


右腕を平岡くんの腰にシッカリ巻き付けて、彼の右腰辺りのまわしをしっかり握る。

平岡くんは懐に入られたため、利き腕の左をワタシの背中に回すが、腕が長い為ワタシの右臀部の浴衣まで手が届いている。


瞬間、左手を平岡くん手首から外し、後ろに回して彼の右太ももの裏を通って左脚太ももの浴衣まで引き付けて浴衣を掴む。


平岡くんは、左手がワタシの肩越しに相当遠い右臀部の浴衣の薄い生地を掴み、右腕がワタシの左腕の巻き付けに巻き込まれて下へ垂らして意味の無い状態。

平岡くんが必死に下半身で粘るが、手の場所が悪すぎる。


平岡「グゥッ」


ワタシは勝負に出て力を込めた。


結構まさかって位の簡単さで軽々持ち上げた平岡くんの身体。軽っ。

平岡くんは右脚をワタシの太ももに巻き付けて倒そうと抵抗するけど、その平岡くんにしてはガッチリしてるふくらはぎも太ももを倒すほどではない。


ワタシの太ももが逆に平岡くんのふくらはぎの筋肉をねじ曲げている。

左脚太ももにワタシの手があるためそちらが思うほど使えない。

デッカイ男を吊り上げられて歓喜だが、決着つけないと。

吊り出して、でも脚が着かないので吊り倒し(笑)にしてみた。


187cmの男をこんなじわじわ吊り上げから横倒しに出来るなんて!!

倒した後立ち上がるのに右手拳こぶしで手を突いたのが、平岡くんの腹筋で、『フヴぅ~』とかワケわからない声を発して、圧を受けた腹がダメージ受けていた。


私「弱っ、平岡くん軽っ」

平岡「あ”ぁッ!!!」


平岡くんが立ち上がり、息切れしながらワタシの胸ぐらを掴んでくる。


チョッと逆ギレ気味だけどなれてきて怖くないかんじ(笑)


私「ごめんって。まさかそんなに軽いと思ってなかった。悪い」

平岡「好きで痩せたんじゃねーんだよっ!! 分かってんのかコラッ」


と、顔近づけてガン付けてくるが、ワタシもなめられていられないので、平岡くんの胸元を掴み、

私「分かっててやってんだろ! 負けたからってキレんじゃねーよ!」


と押し返したら、ジワジワ平岡くんが後退していく。

お互い無言で押し合うが、平岡くんの長い脚が棒立ちでは力が出ないのか、ドンドン押されて平岡くんの肩が壁に突いた。


平岡「くそっ、今日は負けた! これで良いんだろ!」


え~っ、もう折れたかと思うが平岡くんのプライドも考えたらまあ、しかたない。


私「でもね。一応平岡くん2勝した事は忘れなくて良いよ」

平岡「あぁ。サンキュー」

私「ちょっと待ってよ。はいコレ」


平岡くんは、それ(アレです)をじっと見て自分を納得させているようだった。


そして、今回に懲りずまた会えたらと言う感じでお開きにした。

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