表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/16

3-4都合の良い相手

ここまで、1勝1敗。


とりあえず相撲は3回戦にしてみようか?と話して、浴衣の腰ひもはシッカリコブ結びで外れないようにしておくことにした。まわし替わりだ。


私「じゃあ円くないけど、この畳の上が土俵ってことで、出たら負け、後は倒したりしてもOK」

平岡「ハイ」

土俵代わりの畳は、正方形の物が7×7個位敷かれていて、ちょっと狭いような微妙な広さ。


いざ間近で向かい合うと、平岡くんのデカさがとてもよく分かる。

ワタシの目線の高さは平岡くんの肩と○首の間くらい。正面から見ると浴衣の襟の所から素肌見えてますから、何となく分かります。

足の長さが違いすぎて、平岡くんの腰の辺りがワタシのお腹というよりは胸の近くとかで、人間としての造りの違いに愕然としてしまう。

まあ、今さらどうにもならないけど(笑)


しゃがむ。


私「では、ハッケヨイ、ノコッタ!」


様子を見ながら2人共立って、とりあえず右腕で平岡君の腰の辺りを下手でまわしを掴んだ。

平岡君は長い腕と長身を生かして両手でワタシの背中の上手を取っている。

平岡くん万全の体勢だ。


平岡「くっ!」


平岡くんは腕の力で必死にワタシの事を投げようとしているが、腕力だけではワタシを振り回せないようだ。まわしをつかむ握力は結構あるが。

ワタシは投げられないように、必死で左手を平岡くんの右足膝裏辺りに回して、倒されないようにバランスをとる。


ワタシの重心が低めになってきて、それにつられて平岡くんも両上手を持ったままワタシの背中の上に覆い被さっている感じ。


平岡「はぁ…ふぅ…」


なかなか自分から仕掛ける事が出来ない平岡くんの隙を突いて、ワタシは左手で平岡くんのふくらはぎ裏に手を回して脚を持ち上げる。


平岡「アッ……!」


右足を浮かされて、意表を突かれたような平岡くん。

平岡くんの身体の中でも筋肉が残ってる所だが、今の彼の脚ならそのまま持っていられるギリギリの重さ。

バランス崩せるだけで良いのだが、そのふくらはぎのモチモチ感を少し楽しむヘンナオジサン。


平岡くんは、左足片足立ちで、何とか踏ん張っているが、いつの間にかまわしから手を離してワタシの背中からお腹に両腕を回して抱え込んで倒れないでいる。


相撲ルールじゃなかったら、浮いてる右足でそのまま膝蹴り喰らってたかも知れない中、平岡くんにそこまでの余裕が無さそうだ。


とりあえず、ワタシはこの体勢のまま前に寄って圧を掛けていく。


平岡「うわっ!」


左足で、必死に粘るが、一歩一歩ケンケンで後ろへ後退する平岡くん。

あと畳1枚の所まで追い詰められた平岡くんが、ワタシを抱え込んでいる両腕でワタシの事を持ち上げようとしたが、体勢が浮いてしまい、そのまま寄りきりでワタシの勝ち。


平岡「くそっ!」


平岡くん、耐えられない自分の事が許せないみたい。

ワタシにとっては、平岡くんの長い足や、長くても細い腕は結構弱点にも見えて、戦いやすい。

平岡くんからみたら、何の変哲もない普通体型のただのオジサンに弱点が見えているだろうか?




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ