431 クズ狩りの堕星
今夜からGWで出かけるので投稿できない……いや、予約の方がいいのか?
………………GW明けにまた会いましょう。
「っ……くそっ……!」
一人の男性が、森の中でそうつぶやいた。
醜く肥え太った姿に、ため息に似た何かが漏れる。
それは言葉か、あるいはただの息か。
「誰か……助けてくれ……!」
腰を抜かし、四つん這いで逃げる姿を見下ろす。
豪華に飾られたお洋服が汚れてしまってますねぇ、と言いたくなった。
しかし今は、そんな言葉よりももっと面白い言葉を先に言おう。
「追いついたぁ」
にやり、と笑った。ひっ、と声が聞こえてきた。
深く被ったフードを取る。しかし男は、こちらの外見を確認する余裕はないようだ。
仕方なく、わざと狙いを外して火魔法を撃った。
「うわぁっ!」
間も開けずに闇魔法を放つ。
そして手に持っている氷で作られた鎌を振れば完璧。
炎、闇、氷……ここまで見せれば相手は悟る。
ほら♪ ちょうど今気づいたみたいだ。
「黒焔の堕星……!」
黒焔の堕星……クズ狩りの時に何度か聞いた名だ。もしかしてアルヴァンの二つ名だろうか?
いやどうでもいいな。俺は今――リゲルなんだから。
「ははっ、誰のことだよ」
「嘘をつくな……! お前はあの……フォン・ローゼンベルク家の――ガッ」
男の口を闇魔法で切った。痛みでその場を転がりまわる。
そんなみじめな姿を見下ろしながら、感情の高ぶりが収まっていくのを感じた。
ああ、萎えた。
もう殺そう。早く帰りたい。
肩をすくめて、男の目の前にしゃがみ込んだ。何も言わず、ジッと男の目を見つめる。
ここはセリュシアじゃなくてフェルメリアだから、当然この男がどれだけ高貴な身分だろうと助ける者はいない。
まあ、たとえセリュシアだったとしても、こいつを助けるものはいないと思うけど。
「あ……か、金ならいくらでも払う! 土地も……召使いも、地位だって!」
命乞いをしてくる。
「わたしの娘もやろう! それに、所有している奴隷も――」
男の顔を掴んだ。俺に掴まれているから不可抗力とはいえ、なんて不細工――失礼、不格好だ。
こいつは、急に魔法ではなく自ら手を出してきた俺に驚いている。
「……あの国で、人身売買は禁止されているはずだが?」
あっ、と言うように男の顔が真っ青になった。
もう殺し時か?
「違う! 言い間違えた!」
「ほう? 言い間違い? なら本来なんて言うつもりだった?」
「それは……そう! 下働き! 下働きだ!」
見苦しいなぁ。別にお前がなんて言おうともう殺すことは決まってる。
ちょっと騒ぎ過ぎた。そろそろ殺すか。
・・・
「ふう」
軽くため息を吐いてから、血のついた氷の鎌を消した。
魔法でできた物だから、粉が飛んでいくようにサッと消える。
目の前の死体を闇魔法で作った空間に落とす。
これで簡単に持ち運べるし、誰にも見つからない。
森を下りていくと、急に頭に違和感を感じた。
「……?」
黒い手袋を外して額に手を当てた。熱はなさそうだ。
だが、妙にくらくらする。すると今度は、キーンと、耳鳴りがした。
「っ」
その不快さに思わず耳を塞いでしゃがみ込んだ。
足元の落ち葉が小さく音を出す。
――助けて。
頭の中に女性の声が響いてきた。
耳鳴りは止んでいた。
頭の中は酷く澄んでいた。
何かに体を乗っ取られたかのように体の向きを変えた。
山を下りていたはずなのに、山を登っていく。
この山の頂上に、何かがいる気がした。
「ちょっとあなた! 何してるんですか!?」
そう声をかけられ、リゲルは、意識を取り戻した。
メンタルが……。
ナ「物語のトーンに引っ張られちゃった?」
いや、そういうわけじゃないよ。むしろメンタルがダメだったのはさっきまでで、物語書き始めたらよくなった(笑)
白「ふつう逆では?」
だってさ? 三連休だよ? メンタルボコボコのべこべこになるに決まってんじゃん!
白「なんで?」
作「べこべこ……」
三連休初日、小説を執筆する間もなく祖父母の家に出発。渋滞にはまり車の中に拘束。二日目、小説を投稿することもできずにあちこち連れまわされる。三日目の今日、やっと家に帰ってこられたものの日曜日は予定があり一時間ほど強制的に予定を埋められるうえ学習会という強制イベントで自由時間を一時間剥奪。はあ……三連休って嫌いだわ。
作「ええ……もっと頑張れよ。ファイツ!」
やだよ。ストレスで睡眠不足気味だし。眠い。
白「こういうときどういうのが正解なの? 昭和理論で『それでも日本の男児か!』って引っ叩いた方がいい?」
私女子だし。令和の世代だし。




