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喫茶で小話集  作者: 愛組
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13/31

小話4 ワタクシへの挑戦状2

 店の中では、ゆったりとした時間が流れる。いつもと違って、一人、二人での来店者が多いようだ。パソコンでの仕事に追われる人、静かに読書にふける人。彼らのテーブルには、作業のお供にコーヒーとケーキが並ぶ。


 そんな穏やかな空気が流れる店。

 そこへ。


 バタンっ!


「さあ、尋常に"ティーブレイク" ですわっ!!」

「

『!?』


 荒々しく扉が開き、客達は驚いて声のした方へ振り向く。出入り口には、自信満々な金髪ツインテールの女性。そして、彼女の後ろにスーツ姿の女性がいた。スーツの女性は、どこか遠くを見つめるような眼差しである。


「あら、店内は意外と綺麗じゃない」

「お嬢様、そんな言い方は失礼で」

「これは期待出来そうですわ」

「……はあ」


 説得を諦めたらしい。大きなため息が、聞こえてきた。出入り口の扉を閉め、お嬢様はカウンターの向こうにいたマスターへ声をかける。


「ちょっと、よろしいですの?」


 呼ばれたマスターは手を止め、笑顔で先を促した。


「はい、どうぞ」

「……早速ですけど、噂は聞いてますわ」


 テーブルに片手をついて、身を乗り出す。



「極上の香りと味を堪能できる"紅茶"。ここにありまして?」

次回は、水曜の19時更新です。

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