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小話3 ボクは、オトナなんだ!4
すみません、遅れました!
姉の登場に驚く男の子。そこへ無言のまま近づく少女。
「こんな所で、何をやっているの?」
「えっと」
「いつになっても帰ってこなくて、私まで探すハメになったじゃない」
「それより、どうしてここに?」
お説教モードに入っている少女の言葉を遮り、質問を投げる。少女からジト目で睨まれたが、ため息と共に説明した。
「マスターからうちに、電話があったの」
「え、そうなの!?」
知らない内に連絡が行っていたことに、目を見開いてマスターを振り返った。対してマスターは、気にする様子なく、ただ手を動かす。
「当たり前でしょ? お母さんの友達で、私たちが顔見知りでも、小学生のあんた一人、放っておけないでしょうが!」
「えー!?」
不満だらけの男の子を、少女が強引に椅子から引きずり下ろす。
「ほら、帰るよ。マスター、お金いくら?」
「飲めていないし、サービスで」
「ありがとうございます」
おまけしてくれたことに感謝して、聞き分けない男の子の腕をがっちり掴む。
「ま、まってよ! まだ、ボクのオトナのしょーめいが」
「テレビやゲームのやり過ぎよ! バカ」
男の子は抵抗するも、全く応えず、そのまま店を出て行ってしまう。中にいた客達は思った。
『一体、なんの茶番だったんだ?』と。
次回は、金曜の19時更新です。




