45/48
希望という名の賭け
何かを得るなら何かを失う。世界の理やね
「え?『神の力』?」
「えぇ私の家にも、その出入り口があるの、神の気が流れる『通り道』が」
僕の暗く、ぽっかりと穴の空いた心に、ポッと火が灯されたような、そんな感じがした。
「博魅先生、そんなことやっていいんですか?」
「本来はそこに入るのは硬く禁じられてる。でも、妖人君がいなかったら、私は今まで生きてなかったからね。恩返し、させてよね」
「うん、ありがとう」
僕は、静かに、ポタポタと瞳から小雨が降っていた。
お母さんは、ついてこなかった。多分、見たくないのだろう…僕も同じだ。
だけど、それ以上に、僕は2人を救いたい。
ーー僕と博魅先生は博魅先生の家についた。
部屋に入ると怪しげな薬品がたくさんある。
そこに、人が入れるくらいのドアがあった。
「あれが、神界と人間界を繋ぐ『入口』でもあり『出口』でもあるドアよ」
「ありがとう、博魅先生、いってきます」
僕はドアに入った。
中に入ると、僕の体は粒子のように分裂していった。
いってこい!そして大丈夫か?!




