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※不備を見つけた際は誤字報告受付まで。
適当で良いよ、多分ね。
重く積み上げた後ろを振り返れば、律する者に導かれてその身を削る。
引き摺るにも重く、円滑に事を進める為に連れられた輪に入れば、確かな一途を辿れるものだ。
その輪が結ばれている間に、如何に進む事が大事かは語るまでもないだろう。
むらのひろばで、みんながんばってる。
みんなたのしそうなのに、わたしはきをみてるからつまんない。
「ちょっと借りてくぜ」
「そっちを待ってくれ。いくぞ、せーのっ」
またわたしのいすがちいさくなった。
まほうのことばをよむのもつかれたし、わたしもなにかしたい!
でしさんならいいかな?たしか、あっちにいたし。
きはみてなくても、どこにもいかないもん!
「でしさん!わたしもなにかしたい!」
「イルリーナちゃん?うーん、どうしようかな」
「きはみてなくても、どこにもいかない!わたしもなにかしたい!」
「ははっ、確かにそうだね。でも、勝手にやったらファテミオ様に怒られちゃうよ?」
むむっ。
おとおさまにおこられるのはよくないけど、みてるのはつまんないし。
でしさんにわかんないところ、きく?
「でしさん!わかんないところおしえてくれる?」
「うーん、イルリーナちゃん。悪いけど、僕はちょっと忙しいんだ。少しだけ待ってくれない?あっ、こら!それはおもちゃじゃないんだ!待て!」
でしさんいっちゃった。
も〜、きにかえる。
「おや?この魔法は、イルリーナちゃんじゃないか!透明になる魔法で歩き回ってたら危ないよ〜?」
「まほうじゃないもん!いーちおにい、あのね?さっき、でしさんのところにいったの。でも、でしさんがいっちゃって、つまんないの!」
「困ったな〜。イルリーナちゃんと遊びたいんだけど、すぐ行かないと、村長さんに怒られちゃうや」
いーちおにいもだめ。
やっぱり、きにかえる!
「ん、わたしきにかえるね?またね、いーちおにい」
「木?どこの事か教えてくれるかな?」
「きはあそこ」
「あぁ、よっし!わかった。イルリーナちゃん、後で絶対遊びにいくね!」
いーちおにいもいっちゃった。
わたしもかえる!
あれ?またいすがちいさくなってる。
へんなの。
「おーい、よそものー!」
「その言い方やめなさいよ。かわいそうでしょ?」
「なんでだよ。別にいいだろ?よそものなんだし。そこはおれたちのものだぞ!あっちに行け!」
よそもの?
わかんないけど、わたしはよそものじゃないからちがう!
つぎは、しゅーとりゅっくは、あーてぃー?んん . . .
「ほら、変な言い方するから」
「聞こえてないだけだろ?はぁー、おまえ!ここはリカティオさまの領地だぞ!」
いつも、おうさまやってるひとがうるさい。
きをみるのはわたしだし、りょうち?じゃないもん。
「ここは!この、リカティオさまの領地だ!おれは王様だぞ!言うことを聞け!」
「ここはりょうちじゃないよ?それに、きをみるのはわたし」
「なに?王様の言うことを聞かないのか?」
そもそも、おうさまじゃないし。
おうさまはむらにいない。
「このくにでえらいのはおうさまじゃないし」
「なんだと!王様を侮辱するのか?言わせとけば、無礼だぞ!よそもの!」
「あのさぁ。まぁ、いいや。イルリーナはここにいるように言われてるんでしょ?」
「そう!」
おとおさまにきをみていてほしいっていわれたもん。
んん、きょーくはららばー、だめ?うーん . . .
「ほら、あきらめなさいよ。イルリーナは言われてここにいるのよ」
「なんでだよ!じゃあいいよ。でも、これはもってくからな!」
おうさまがきをつかむ。
でも、これはおうさまのきじゃないのに?
おとなのひとしか、つかわないっておとおさまがいってたし。
「なんで?おうさまのきじゃないのに」
「うるせー!おれの城に使うんだよ!」
「しろ?でも、それにつかうってきいてないよ?」
「いいからよこせ!」
でも、おとおさまにいわれたし。
だめなものはだめ。
「おとなのひとしかつかわないっていわれたからだめ」
「うるせー!おれが使うからいいって言ってるだろ!よそものはだまってろよ!」
「はぁ〜、あんたたちはも〜!」
おうさまがつかむから、あしでじゃまする!
きしとまほうつかいもつかむし、もー!だめなの!
「だめ!」
「じゃまするな!」
「いいかげんにしなさいよ、あんたたち!」
「おれの城に使うんだ!」
. . . ん!えい!
ちゃんととべた。
「は?なんだよ。じゃましただけ?」
「やっと言うことを聞いたんだろ。いくぞ!」
「ちょっと、やめといた方が . . . 」
バキッ―――
「やばい!くずれるぞ!」
「はなれろ!」
「これは、なんの騒ぎだい?うわ!っと危なかったな」
いーちおにいがきて、くずれそうだったきをもどしてる。
すごいちから!
「これでよし。さて、これはどう言う事か聞かせてくれるよね?」
「それは . . . ぜんぶイルリーナのせいだ!」
「はぁ〜、あんたはほんとうに」
え!わたしのせいじゃないもん!
おうさまがわるい!
「リカティオはこう言ってるけど、本当かい?イルリーナちゃん」
「ちがうもん。おうさまがしろにつかうってきをつかんだから!」
「ちっ、なんでぜんぶ言うんだよ!」
なんでって、きかれたからいっただけなのに?
わたしがわるいの?
「城か。ここにある物を勝手に使ったのかな?」
「だっていっぱいあるし、あまったらいいって言われたから!」
「でもこれ、まだ余りじゃなかったよね?それと、余所者だっけ?」
ん、よそもの。
いわれたけど、わかんないやつ!
「一緒に遊んだ仲のイルリーナに言って良いことかな?」
「でも、よそものなのはほんとうだろ?」
「本当に余所者かな?フィテミオさんがどうしてこの村のことを気にかけているか、知ってるよね?」
んん . . . おとおさまはよそものじゃない?
でも、わたしはよそものってやつ?
よくないっていってるから、よそものはわるいやつ?
「でも!よそものだろ!おれが村長だったら、こんなやつ . . . 」
「んん?おうさまはそんちょーじゃないよ?」
「うるせー!よそものはだまってろ!」
やっぱりよそものなの?
よそものだから、わたしがわるいの?
「分かった。イルリーナは余所者なんだね?
じゃあ、もしイルリーナが僕の家族なら、もう余所者じゃないよね?」
「は?なんでイルリーナばっか優遇されるんだよ!」
いーちおにいがかぞく?
かぞくならわるくないの?
「えぇ〜、イルリーナ良いなぁ〜。ねぇ、私のこともよそものって言いなさいよ」
「はぁ?なんでだよ!」
「どうかな、イルリーナちゃん。僕と家族にならない?」
かぞくならよそものじゃないからわるくない?
いーちおにいはおもしろいし、かぞくでいいけど、
へんなこというし、これもそう?んん . . .
「いーちおにいとかぞくになる」
「よっし!じゃあ、みんな2度とイルリーナに余所者って言わないこと。良いね?」
「ちっ、もういいよ」
よくわかんないけど、いーちおにいとかぞく。
わたしはもうよそものじゃない?から、わるくない!
「おーい!イルリーナ居るかぁー!ファテミオ様が帰るからって待ってるぞー!」
「じゃあ、行かないとだね。忘れ物はない?」
「うん!みんなまたね」
揺れ行く情にも敵うかもしれない。
顔は見えずとも、声だけで魅せられたかもしれない。
触れた何者にも止めることは叶わなかった。
触れた者はただ、その姿の手助けとなり、散っていく。
後ろから追う者は居なかった。




