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悪役令嬢、許す


「フィナイース嬢、愚息の愚かな行為、すまなかった。」

「ごめんなさい。フィナイース。」

「陛下、王妃様、頭を上げてください。私は気にしておりませんから。」


登城し、案内された人払いされた部屋で、

陛下と王妃様に頭を下げられてしまった。


「王族が簡単に頭をさげるなんて!」

「王族の品位は愚息が盛大に下げている。寧ろ上がると思うぞ。」


えぇ…(困惑)

割り切っていらっしゃるのね、陛下。


「謝罪位受け取っときなよ。フィナ」

「ルミリア!?『混乱避けるため消えとくね~』って言っていなかったかしら!?」

「めんどうくさくなっちゃって。」


駄目でしょ~。

あなたのその顔綺麗すぎて混乱を招くのよ!

ほら現にお二方も…て、陛下、普通ね。王妃様は顔が赤くなっているけれど。


「流石陛下…」

「どうしてそうなった?」

「ルミリアと会って、平然としていたところです。」

「初対面じゃないからな。」


…ん?


初対面じゃない!?

昔に会っていた!?

つまり、私が殿下の婚約者になったのは、契約がばれていたから!?

な、なるほどあり得る!


「つまり私の婚約はルミリアで決まったと。」

「ちょっと待って違うからねフィナ!

国王と会ったのは婚約破棄後だから!婚約はフィナの実力だから!

だいたい隠してた理由的に王には一番伝えちゃダメでしょう!


あ、そっか。


「では何時あっていたの?」

「婚約破棄された後、最終宣告に。」

「なにその恐ろしいワード!一体何を言ったの!?」


最終宣告!?まさか国を滅ぼすとか!?

いや、それは違うでしょう。迎えの時ルミリアが確約してくれましたし、


「愛しい子たちたちがフィナを傷つけた奴らと契約しているのが嫌になって、集団で契約破棄を行ってね、パーティ会場にいたほとんどの人が精霊契約できていない状態なの。」

「…初耳なのだけれど。」

「予想はついてたでしょう?」

「まあ…あなた、高位で慕われてる精霊みたいだったから、精霊が暴れないか心配だったわ。

だから…安心した?思ったより自重していてよかった…よかった?」


よかったのかしら?


「うん。よかったよね。

私とフィナの会話を聞いていたおかげで、子供たちはこらえてくれてね。

そういえば、あの子たちがフィナに『お詫びしたい』って言ってたよ。」

「そんな、いいわよ。精霊の方々に責任はないでしょう。」

「そう言わないで。会ってあげて、ついでに許してあげて?いつまでも落ち込んじゃうと可哀想だしさ。」


落ち込んでいる?落ち込む必要ないでしょう。

契約していただけで、精霊には関係ないだろうし。

そんな疑問が顔に浮かんでいたのか、ルミリアは呆れたような声をだした。


「あのねえ、6歳の時に契約争奪戦が起きたこと覚えてないの?

私(精霊王)の契約者ってことがなくても、精霊にとってフィナは庇護対象なの。」

「でも、今まで破棄しなかったじゃない。」

「あれは私と一緒だよ。呼び出された時以外は皆契約者の近くにいなかったから、

自身の契約者のやっている虐めに気づかなかった。

『もう居場所もなくなっちゃった』というフィナの発言とその後の罵倒でやっと気づいて、怒りで頭がいっぱいになってたし。

ホント、破棄だけで済んでよかったでしょう。」

「そうね!」


そうだったわ。私の魔力は精霊にとって心地いいのだった。

しかも王様(親または祖母または曾祖母)の契約者も追加。

殿下とかだったら羞恥で周りにあたりちらしてしまいそうなシチュエ―チョン


「で、話は戻るけど、流石に貴族の子息令嬢が沢山精霊を失うなんてこと、

結構な醜聞でしょ?

そこまではともかく、傍観者で反省した人とかもいたかもしれないじゃない。ならその人達はフィナの大切な国の為に働いてもらいたい。だが醜聞が引っ付いて何もできない。

そんなことになっちゃったら彼らが大人になった時に、

国が回らなくなったりするかもしれないじゃん?

…他国も侵略のチャンスと思うだろうしね。

だから次の精霊祭で、反省した子や後悔した子にもう一回精霊契約のチャンスを上げようと思って。」


なるほど!



この世界に精霊の愛し子という概念はありません。

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