悪役令嬢、気づく
また着せ替えられるとは…
ドレスが決まっていた分早く終わったけれども…
「うん綺麗。」
「完璧だわ…。娘に似合う色を知らなかったなんて一生の不覚!」
「自分も意外でした。お嬢様は派手な色が似合うと思っていました。」
「私本人も意外だわ。6歳の時のあの服は誰が選んだのかしら?」
「フィナ、流石に誰も覚えてないと思う。」
今の私はシンプルな深緑のドレス、同色のヒール。エメラルドの指輪が右、腕輪が左。
髪には花柄の透かしのリボン。ネックレスはいつも通り。
「さて、着替えも終わったし、登城しましょうね。」
「……?」
トジョウ?ナニソレ、オイシイノ?
「現実逃避はやめなよ、フィナ。」
「ソンナノシテナイヨ?」
「落ち着きなさいお嬢様。」
いや、なんでよ!なんで登城しないといけないの!
そもそも後始末押し付ける形になってしまった陛下に会うのは、
何というか…気まずいというか…
陛下は未来の娘として接してくださっていたから申し訳ないというか…
王妃様もよくしてくださっていたからむしろ会いづらい…。
「大丈夫!私が全力でサポートするよ!」
「不安がぬぐい切れない…」
「この国の王とも会ったことあるし!」
「地味にポンコツなとことか」
「城の隠し通路も完全に把握しているし!」
「思い込み激しいこととか」
「何なら王の私室に伝言を(魔法で)残してこよっか?」
「子供の心配に気づかない鈍感さとか」
「いやいやいやいや、待ちなさい!会話の内容が不穏だわ!主にフィーラ様が!」
あ、あのお母様が焦っている!?
淑女たるお母様が大声で叫んでしまうほど慌てている!?
「い、一体どうされたのですかお母様!」
「フィースちゃん気づきなさい!会話の内容がおかしいわ!」
「え?」
『この国の王とも会ったことあるし!』
・・・・・・。
『城の隠し通路も完全に把握しているし!』
・・・・・・・ん?
『何なら王の私室に伝言を(魔法で)残してこよっか?』
んんんんんん?
・・・・・・・・・・・・あっ。
「そういえば、一令嬢の為に使われるべき権力じゃないわね…。」
今更にルミリアの力の強大さを思い出すフィナ。
落ち着け私!フィナにドジっ子属性はないぞ!




