悪役令嬢、着せ替え人形になる。
どうも…
あれから着せ替え人形にされたフィナイースです…。
疲れました…
ていうかあの服の山は一体何!?
あんな服家になかったはずよね!?
質も最高級だし何処からきたのよいえ分かっているけれど!?
何してくれちゃってんのフィーラァァ!
「やはりこちらの柄の方がお嬢様には似合いませんか。」
「いえそれよりもこちらがいいでしょう。柄は最低限の刺繍のみにして…」
「確かに、似合いそうですね。ではアクセサリーはこれとこれで」
「そうですね、あとこれも足しましょう。」
訂正。着せ替え人形になっている(・・・・・)フィナイースです。
恨めしい…
お城に戻ったらあなたも着せ替え人形にしてやるわよルミリア。
「はい。完成です。」
ああ、やっと終わったのね。
で、私の今の格好…袖や裾に金糸で刺繍をいれた濃い青のドレスに、
ラピスラズリのついたチョーカー。
水晶のカギ(記憶回収済み)は通常通りつけていて、
小ぶりのサファイアを付けたイアリング。
模造花の髪飾り。
気合入れてるわねぇ。そして青い。全体的に青い。
鏡を見ながら呆れ気味に感想を考えていると、扉がコンコンとノックされた。
「はい。」
「フィナ、入るよ。」
「どうぞ。」
フィーラですか。予想ですがお母様も一緒でしょうね。
ああやっぱり。お母様とニストが続けて入ってきます。
「おお!似合ってるよフィナ。」
「ありがとう。とても疲れたけれどね。」
「うん。綺麗よフィースちゃん。テーマはあるの?」
「はい奥様。お嬢様の瞳の色を中心に、青で統一いたしました。」
確かに私は碧眼だ。それ関連でサファイヤもラピスラズリもわかる。が!
それなら何でこんなに時間がかかったのよ!
ジトーとメイドを見ると優雅な仕草で目を逸らす。
「似合ってるよ。似合ってる。けどなんかね、複雑だわ。」
??一体どういう?これ以上の着せ替えは勘弁してほしいのだけれど。
「あらどうしてですの?フィーラ様?」
「フィナの瞳の色だね。とっても綺麗。」
????回答になっていません。
「でもやっぱ釈然としないぃぃ!」
「ちょっ!どうしたのよフィーラ!?」
「フィナの色なのに!あの馬鹿の色でもあるんだよ!」
「…!!」
馬鹿!?誰の事!?いえ、私の色ということから多少の予想はつきますが!
どの人の事を言っているの!?
「フィースちゃんの服を変更するわ!あの馬鹿どもが持たない色に変えなさい!」
「かしこまりました。では何の色に?」
「馬鹿どもの色でなければいいわ。」
馬鹿どもって、王子と側近たち、アンヌさん?
カラフルなメンツね…。服あるかしら?赤もいるし。
「これ。これにしよう。」
!!びっくりした!背後から話しかけないでフィーラ。
そして手に持つのは濃い緑のシンプルなドレス?
地味ね。これがフィーラの趣味なのかしら?
「地味すぎてフィースちゃんに負けてしまわないかしら?」
「けど、この色、私とフィナが最初に会った時のドレスに似てるの。」
「? そうだったかしら」
「うん。ほら。」
上を指さし…?上?ただの天井…?
「フィナ上過ぎ。私の頭上を見てくれる?」
あ、ああ。そっちだったのね…て、え!?
「半透明スクリーン!?」
「すく…?」
「あらごめんあそばせお母様。で、それがどうしたのかし…!」
映っているの…わ、私!? 昔の私!? しかも泣いてる!?
『慌てて駆け付けたときには、驚いたフィナが泣いちゃってて。』
マジで?映ってるの?ガチに6歳の私!
「確かに濃い緑ね。」
あ、そうだった。ドレスの色の話だったわ。
「ならこのドレスを中心にお願い。」
「はい。」
「じゃあ、もう一回お着換えね。フィースちゃん。」
……あ。
精霊のお針子は、ライトに「準備しろ」(一話参照)と言われた際、全力で服作った。
もちろんサイズ合わせは後でやったようですが、フィナは一回サイズを測られただけです。




