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???、シナリオから外れる
少年は、旅人だった。
いや、実際には旅人とは言えないが、確かにそう名乗っていた。
彼は数か月おきにこの街、メルディル王国王都にやってきていた。
そして今回もいつも通り王都にやってきて、行きつけの果物屋に行こうとしていた。
しかし、彼はよく知る気配を感じ、立ち止まり左右を見渡す。
すると彼女と目が合った。
外見は違ったが、確かに彼が知っている彼女だった。
彼女はこちらにやって来て、彼と少し会話する。
後にまた会う約束をしたところで、彼女の連れがやってきた。
そうして、彼と彼女は一旦別れた。
彼は急に入った予定の為に、一旦家に帰ろうと、
果物屋の目と鼻の先で引き返す。
彼が来ることを予測しており、やってくるのを今か今かと待っていて、
やっとやってきた彼を遠目に見つけ、目を輝かせていた少女が果物屋に張り込んでいた。
少女のそんな事情を知らず、居心地悪いその視線を徹底的に無視した彼に、
少女はショックを受けた。
呆然とした後、彼が引き返してしまった原因であろう少女を睨みつけ、
その後ろ姿を確かに眼に刻んだ。
こういう第三者視点結構好きだったりする(*'▽')




