悪役令嬢、焦る
は~。ひやひやしたぁ。
魔力注ぐなんて。
ルミリアの膨大どころじゃない魔力がばれると面倒なことになるわよ。
全く、私が言えることかは分からないけど、もうちょっと下調べとか、、、、
「じゃあ、改めてよろしく。ルリナ。」
「ええ。こちらこそ。フィーラ」
地味に名前確認しつつ、挨拶。で、登録したけど、ここからどうするのかしら?
「これからどうするの?」
「今日は登録だけのつもりだったし、一旦もどりましょ。」
一旦戻る=私の実家に行く
ってことかしら。まあ、私に承諾以外の選択肢ないんだけどね。
「そうね。でも思ってたより緊張したわ。」
「その緊張は依頼受ける時にとっときなよ。」
「ふふ。そうね。」
雑談しながらギルドを出て、私の実家の方角に歩き始める。
ルミ…フィーラはダガーが目立つと思ったのか、カバンに収めている。
私も容姿を隠しているし、至って問題なく進む。
と、思っていたけれど。
急にフィーラが足を止めたと思いきや、そこにいた目立たない、けど微妙にイケメンな
少年に話しかけた。
・・・っていやいやいや、ちょっと待って待って!せっかく順調だったのに!
慌てて駆け寄り、小声で話しかける。
「ちょ、ちょっと、何やってるのよ。」
「あ、ルリナ。あのさ、家に帰った後、こいつと話したくて。時間貰っていい?」
「いいけれども…。あなたの方がダメなんじゃないの?」
「大丈夫なんだよこれが。」
一体誰なのその少年!私絶賛混乱状態なんですけど!
「じゃあまたあとで。」「へいへい、了解。」
と会話してまた歩き出す。
「今はこれから行くところについて考えてて。」
誤魔化してる…ようにも見えないし。もう頭がショートしてきたわ。
フィーラの言う通り、今は意識をあっちに向けましょう。
あの時以来帰ってない、あの屋敷に。
この時、意識を周りに向けていれば、
私達に向けられた視線に気づいていれば、
少なくとも一か月後の精霊祭まで平穏な日々を過ごせたかもしれない。
またゲームに関わってしまう事には、ならなかったかもしれない。
さて、一体何者なのでしょうか?




