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転生精霊、丸投げする

転生精霊、舞視点です。


「私も仲間に入れて!」

「フィナイースさん!?」

「大歓迎だ!」

「もちろんよ!」

「共にこの王道展開を考えましょう!」

「そしてラノベ系王道展開、無実の悪役令嬢からのざまあを実行しましょう!」


がしっと握手する二人、その上に自身の手を重ねる三人。

歓迎会をしていたら、なんかすごいオタクな同盟っぽいものができてしまった。

一体どうしてこうなった!?

そう思っていると、後ろから肩をたたかれる。


「諦めな。」

「みんながそれでいいならいいじゃない。」


既に諦めの境地に達したらしい、真雪ちゃんと伊緒ちゃん。


「それでいい方向にまわるなら最高じゃない」

「オタク知識もどんとこいだよ!」


違う。慣れただけだこれ。


「まあ、人には個性があるからね。」

「そうそう。舞もゲームするぅ?私があっちの神様から貰った新作だよぉ!」

「酔っ払いは休んでなさい。」

「はいみーちゃん。水飲んで。」


いつの間にかそこにいたみーちゃんがハードごとゲームを差し出してきた。

気づいた真雪ちゃんが後ろから抑えて、伊緒ちゃんが水を飲ませようとする。。

「死ぬ!窒息死する!」とかいってるけど、みーちゃんがそんなことで死ぬわけないじゃん。

精霊王様だもの。


「てかフィナァ。てんせいしゃだったらさきに行ってよお...ヒック

しょしたらもっとはやくかんげーかい出来たのにぃ...ヒック

乙女ゲームてんしぇーも結構読んでたのにぃ...ヒック」

「ああもうこの酔っ払い!フィナイースさんに絡むんじゃない。」

「いつもはちゃんとした精霊王様なのに。なんでこうなるかな。」

「精霊王が酔っ払いとか、威厳がないわぁ」


みーちゃん酷評されてる!

精霊王のだらしない姿にフィナイースさんも口元が引きつってるし。


「ごめんねフィナイースさん。これから接する機会も多くなるだろうし、慣れて頂戴?」

「いや、そっちじゃなくって。この世界で一番偉いはずの精霊王に、

こんな評価するの、転生者ぐらいかな。って思って」


あ、そっちのほう?


「結構転生者間での飲みって多くてね。精霊になってから不老不死だし、健康とか考える必要なくなったから、皆楽しそうなこと全部やろうってカンジ。

だから酔うみーちゃんはよく見て、結果慣れた。」

「私少し前まで記憶なくって、まっさらな状態でこの世界の価値観で育ったから、

精霊王=敬うもののイメージが強くって。」

「ああ~~。」


納得。記憶ない時の価値観が残ってるのか。

コッチで暮らすならなくしたほうがいいと思うけどな。


「フィナ~!助けて!」

「こら!巻き込むなって言ってるでしょ!」

「無理やり飲ませるのと自分で飲むのどっちがいい?」


あの情けない姿に慣れて、できれば2人の負担を減らしてほしいし。

でも流石に可哀想になってきた...

しょうがない。今回だけ助けてやろう。


酔いが醒めたら自己嫌悪が始まるだろうけど、それは


「フィナイースさんに任せた!」

「え!?何を!?」

「頑張ってね!酔いが醒めてもめんどくさいから!」

「え?え!?」


頑張って慣れてね!私の負担軽減の為に!



完全にまともな人物のはずが、腹黒に!?

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