悪役令嬢、転生者たちと意気投合
「「「「「「カンパーイ!!!」」」」」」
もう宴会状態になっちゃってるじゃない。
ご馳走とか飲み物とか、元々用意してたんじゃと思うほど大量だし、
一発芸、演奏、コント、マジックその他もろもろの宴会芸もやりまくっているし!
野外ステージもルミリアが即興で用意しちゃったし!
(現在はルミリアの友人さんたちがバンド組んで大熱唱中)
「フィナイースさん、はいどうぞ。」
「ありがとうございます。真雪さん。」
シャンパンをもってきてくれたのがルミリアに親友と紹介された真雪さん。
その後ろから顔を覗かせているのが友人の伊緒さん。
ちなみに今ステージで歌っているのは佳苗さんというらしい。
「楽しんでるか~フィナァ~」
「ちょ、ルミリア!?もう酔ってるの!?」
「はいはいみーちゃん。あっちで一旦休もうねー。」
「お酒強くないのにがぶ飲みするからだよ!明日二日酔いに気を付けなさいよね!」
ルミリアがお2人にドナドナされて天幕行き。
私は我関せずとシャンパンを飲みます。あっさりで飲みやすいですね。これ。
周りは凄いことになってます。
男性が集まって飲み比べ、食べ比べ。今歌ってる佳苗さんもさっきまで混ざってたけど。
女性たちはいわゆるガールズトーク。主に恋愛中心でなく服中心。
何百年も生きてると、恋愛は話題が尽きてくるんだそうで。
少年たちは賭け?のようなもの。ジャンケンとかサッカーとか魔法とかで勝負して、
それに賭けているみたい。勝ったら負けた人に一つ命令できる。
命令はステージで一発芸してこい!が圧倒的に多い。
少女たちはステージを観ながらのトークが多い。あと、時々話しかけにきてくれる。
見た目は年齢と関係ないのだけれど、
ルミリアへ配慮した結果、ルミリアの同級生が中学高校あたりで、
親世代や祖父母世代は成人済み(年寄の姿はほぼいない)
年下は小中学の姿になっている。
しかし例外もいて、大人が一番楽しいという人は大人の姿だし、
身長の低さがコンプレックスだった人は高身長で中学高校には見えなかったりする。
子供が一番楽しかったと小学あたりの姿にした大人も当然いるらしい。
その人達は当然のように飲み比べに混ざっていて、非っ常に違和感がある。
「おーい!フィナイースさーん!コッチ来て話しましょ~!」
「はい。ところで何のお話を?」
「あ~、そんな堅苦しくなくっていいから。同郷でしょう。」
「はい...じゃなくてうん。」
「で、今世のフィナイースさん公爵令嬢なんだって?貴族ってどんなカンジ?」
なるほど。私視点の貴族はなかなか知れないものだ。
前世(しかも同郷)の価値観がある貴族って私ぐらいでしょうしね。
「私達の思う『貴族』が結構近いかも。煌びやかなパーティで腹の探り合い。
政略の婚約にお友達関係。本当のお友達は一握り。血縁が重要な分、信用しやすいかな?」
「うへぇ。ドロドロじゃん。私には無理だ、確実に。」
「フィナイースさんすごいね!ストレスやばくない?」
「やばいやばい。イライラしても押し隠して笑うのめっちゃ腹立つ!
記憶戻る前でよかったよ。今の価値観だと耐えれる気がしない。」
「無理無理。日本人みたいに身分差もほぼない状態で育つと貴族なんてできそうもない。」
「平民が混ざったらどうなるんだろうね。」
「混ざってしまった平民はもういるよ。王子と恋仲になってど真ん中突入済み。」
「マジですか」
「大丈夫その子?」
「その後の展開気になるkwsk!」
話題がアンヌさんにシフト!今までのストレス発散に最適!
乙女ゲームのことも、すごく話したくなってきた。
て、あれ?黙っとく理由なくない?
同年代で生きてたんなら知ってる人いるかもだし。
「みなさん、王子と平民が恋仲って、なにを連想する?」
「婚約者との昼ドラみたいなドロドロな関係!」
「乙女ゲーム!」
「オタクか愛莉!」
「あんたもでしょ小百合!」
「そう!乙女ゲームよ!」
「はっ!まさかフィナイースさんまでオタク!?」
「ふっふっふ。オタクの波はとめられないのだよ。ワトソン君」
「だれがワトソン君よ!私には舞っていう名前があるの!」
「脱線してる脱線してる。」
「私の貴族生活、いわゆる乙女ゲーム転生だったの!」
「マジで!?」
「みーちゃんの神様転生より王道キタコレ!」
「公爵令嬢なら悪役令嬢ポジ!?婚約破棄起こった!?」
「じゃあフィナイースさんの婚約者は王子?ここまで王道ならフィナイースさん
マナー、座学、魔法完璧だったりする?」
「精霊契約はみーちゃんが隠してたし、そこだけ欠点みたいな?」
「こっち(精霊界)で生活してるなら婚約破棄はおこったでしょう。」
「ゲームならいいけど現実で婚約破棄するってただの馬鹿でしょその王子。」
「いやそれよりも、この世界が舞台のゲームがあったってことでしょ?
大問題じゃないのそれ。」
「いや、多分問題ないと思う。みーちゃん地球の神様と結構仲いいし。」
「あのノリのいい神様が、『そっちの未来の可能性からゲーム作っていい?』とか言い出したら絶対
(●`・ω・)ゞ<ok!ってみーちゃんいいそう。」
「ありえる。しかしなぜ乙女ゲームにしちゃったんだ!」
「平民の子ヒロインだよね。ここまで王道突き進んでるなら転生者じゃない?」
「フィナイースさん、虐めるキャラでしょ?あ、やっぱやってないのな。」
「やってない虐めが実現してるのはヒロインの策略かゲームの強制力?」
「強制力の方はみーちゃんに調べてもらおう。ヒロインの方は精霊たちに」
虐めるのくだりで首を横に振る以外なにもやっていない。
一を聞いて十を知る、こういう事だったのか!感激!
「一言でここまで理解してもらえるとは」
「いやこれは末期のオタク」
「記憶が戻る前後の私の感情も理解してもらえるなんて!」
「いやそれはラノベの読み過ぎ!」
「それでも心強い!」
「フィナイースさん!情報のすり合わせがしたいんだけど!」
「いつ来たの春奈ちゃんと凜華ちゃん!?」
「「「「オタクの絆で!!」」」」
「いっそ尊敬するわ!」
すごい結束力だ!
ルミリアも軽度のオタクだったりする




