悪役令嬢、ばれる
何なのよ!一体どういうこと!?
なんでこんなに現代日本風の建物なの!?
え~、現在私は、外見屋敷、内装現代日本な建物の中にいます。
城下町を抜け、田園、花畑を通り、ほんの15分程度歩いた所にある町に連れてこられた
私は、右側に民家、左側にツリーハウス、正面奥に城、ちょっと手前にログハウスという
チグハグな街並みをまじまじと眺めながら、城に向かっていました。
その中には、予想に違わぬ中世風の内装。
住民の個室以外は。
フローリングに白い壁紙、花柄のカーテン、木の葉柄のカーペット
そこに堂々と鎮座するコタツ
待て待て待て待て!コ・タ・ツ!?
なんでこんなところにあるの!?しかも電気式!?
あ、ホカホカだぁ。少し寒かったから最高だなぁ。
・・・・・・はっ!コタツの魔力に負けていた!?
「大丈夫?寒かったでしょう。お茶淹れたからね。」
「おかーさん。私も緑茶頂戴!」
「用意してるわよ流石に。」
「ありがとお。みかん取ってくるね!」
「まさか今から樹から収穫してくるって意味じゃ」
「行ってきます!」
「えええええ。」
・・・お母さん?
「世界を創った精霊王に、母親がいたのですか!?」
「いいえ。私はルミリアの前世の母親にあたるわ。」
「え、、、、前世?」
「ええ。この町に住む住民はすべて転生者。ルミリア…みーちゃんは
前世で親しかった人たちを、記憶を持ったまま精霊として転生させたの。
その際、皆の希望を出来る限り叶えた結果、こんな街並みができちゃったりとか、
カラフル過ぎる髪色になったりだとか、いろいろあったけどね。」
まさかルミリアにも前世の記憶があっただなんて。
「一番大変だったのは名前ね!この世界、ファンタジーでしょう。皆そういう名前を
つけることにしたのはいいんだけど、なかなか決まらなくって。
顔も前と変わってるし、誰?誰?ってみんな混乱しちゃって。」
確かに混乱します。想像してみましたが、知り合いが違う顔違う色違う名前でやってきて
久しぶり~、なんていわれてもわかりません。
正座で緑茶をすすりながら、納得できてしまう状況に同情の視線を向けてしまいます。
「実は私にも前世の記憶があって-----!?」
ガラガラガラガラ
扉側から盛大に物を落とした音が響きます。そこには、みかんをぶちまけて呆然とする
ルミリアがいました。
「ええええええええええええええええええ!?!?!?」
驚愕の声が屋敷中、とまでは言いませんが、部屋中に響きます!
思わず耳を塞いでしまいましたがしょうがない!
「テンセイシャ!?転生者!?まさかのご同胞!?何時!何時から思い出してたの!?」
「あ、あの、ルミリアに記憶を返してももらった弾みで。」
「どこ在住!?何年!?」
「に、日本で平成生まれ」
「めちゃめちゃ近いじゃないですかヤダー」
「こうしちゃあいられない!皆に紹介して歓迎会だ!」と転移するルミリア。
流れに乗れない私は現実逃避気味に身のない質問をします。
「名前騒動……どうなりました?」
「皆前世の名前を使ってるわね。」
一体なんのための騒動だったんだ!?
そしてなんか外ざわざわしてきてない?一体なにするつもりなのよう!?
歓迎会って、人間界に行くのはどうなったの!?
ルミリアの前世の名前は美由奈です。母は羽奈子。




