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精霊王、訪ねる

精霊王、ルミリア視点です。


「ぷっ。」


思わずふき出してしまった私は悪くないと思う。

ちょっと指摘しただけなのに、愕然とした表情でフリーズしちゃったんだもの。

あ、やべ。ツボにはまりそう。


「ぅうおっほん。お主、何者じゃ!」


仕切り直した。これ言ったらまたフリーズするかな。興味があるや。

・・・・・・話が進まなくなりそう。やめとこ。


「まあまあ、取り合えず座って。」

「儂の部屋なのじゃが!?」


律儀だなあ。でも落ち着いてもらわないと。

一見驚いているだけに見えるけど、

扉の前の騎士が入ってこない=騎士に私が見えていなかったし部屋の音が聞こえてない。

 に気づかない程慌てているし焦っているからね。


リシーリア(連れてきたメイド精霊)に目配せして、お茶を淹れてもらいます。

よしよし。受け取ってくれた。


「で、何でここにいるのじゃ。パーティに現れた高位精霊殿?」

「惜しい!」


すごいめっちゃ惜しい!

けどあんな大人数の前で転移したら、流石に精霊ってことは分かるよね。


「惜しい、とは?」

「いや、何でもないや。ただあの王子様(笑)の親が、

息子の話を鵜呑みにする人じゃなくって良かったと思っただけだよ。」


彼、精霊の嫌われ者を精霊が助けるはずがない!

あれは高位精霊の契約者だ!世界中の高位精霊の契約者からあのものを探せ!

とか言ってるからね。

王様が馬鹿じゃなくって良かったよ。いやマジで。


「今回はね、最終宣告にきたの。」

「...なんじゃ。」


あらあら、聞きたくないけど聞かないといけない。みたいな顔。

心読んだりしなくてもあっさりと分かる。

王様、腹芸出来なくていいのかな?

   私が気にすることじゃないか。


「このままだと、あの場で契約破棄された子全員、もう契約できないよ。」

「何!?」

「だってそうじゃない。契約破棄のされた人達は?」

「...フィナイース嬢を傷つけた者。」


「そうだね。私の契約者を馬鹿にした奴らだね。」

「...?、!?!?!?!?」


おや、声も出ないみたい。フィナが契約していたことがそんなにショックなの?

ちゃんと隠せてたみたいだね。

よかったよかった・・・のかしら?

駄目だよね...フィナが傷付いた原因って遡ると私だし。

契約解除するべきなのかなぁ。

・・・今自己嫌悪に浸るわけにはいかないから、一旦頭から追い出そう。


「フィナイース嬢は高位精霊契約者だったのか。」

「そ。精霊が怒っても仕方がないよね。もちろん私も怒ってる。」

「だが、契約紋はなかったぞ。」


左手にはね。


「ちょこっと隠してたの。こっちも事情があるからね。」


おっ、空気読んで聞く姿勢で待ってる!

ホントにあの王子様(笑)の親なの?

でも、親なんだよね、血縁もある。小さい子たちにしらべてもらったし。

鷹が鳶を産んだのか。


「だけど、全員契約出来なくなっちゃったら、国が大変でしょ?

フィナはこの国を大切にしてるから、それは駄目だと思って。

よって、再契約チャンスを作ることにしました!ドンパフドンパフ~!」

「再契約のチャンス!?それはありがたい!」


身を乗り出してきた。どんだけ頭を抱えていたの?

あとドンパフの方は無視かよ。


「今年の精霊祭の日、彼らをコッチにご招待するよ。あの泉に午前9時集合!」

「遠足か!午前9時とは健康的だな!」

「嫌なら午前零時でいいけど。」

「是非そのままで頼む。」


ちなみに精霊祭は一か月半後です。

時間的にも最適じゃん。

それまで、精霊のいない状態で反省し続けて。

あの子の痛みが分かったのなら、二度としないって誓えるなら、赦してあげる。


「すみません。発言してもよろしいでしょうか?」

「いいよ。なあに?リシー?」


リシーリアに何か提案があるみたい。

国王も、よく耳を傾けてる。

王子様(笑)だと、「メイドなんぞが口を挟むな!」とか絶対言う。

やっぱ似てない。顔もあんま似てないし。

王子様(笑)は小さい子たち曰く、母親似らしい。色は王様似なんだけどね。


「その精霊祭、フィナイースさんにも参加してもらうのはどうでしょう。

赦すか赦さないかは、本人が決めるということで。国を思う彼女なら、全員赦さないという

ことはないでしょうし。」

「それだ!あ、でもフィナが赦しても、絶対あの5人は赦さないから!」

「はい。しかしどうしても赦せと言われたなら、高位精霊に下級下位精霊に化けてもらって

契約し、その態度を中継しましょう。絶対愛想をつかします。」

「採用!」


ナイスリシー!最高だ!

国王は遠い目をしている。息子が許されないのがショックというより、やっぱりか。という様子。

分かってたんなら落ち着きなさい。まだ騎士のことに気づいてないし。

それでも頭の半分は冷静に考えてるとこは流石だね。

私たちこれから帰るから、存分に悩みぬくといいよ。


「じゃ、用件はそれだけだから!また精霊祭の日に!」

「お邪魔しました。机上のお菓子はどうぞご自由にお食べください。毒はないので。」


リシーを連れて転移する。

さあ、仕事もないし、フィナと遊びましょうっと。



最初はルミリア主役のはずでしたが、気が付いたらフィナイースが主役になってました。

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