遺失物?ゴミ?
遺失物の回。
ゴミと悩む乗務員の苦悩を御覧ください。
今回は、夢で見た懐かしの思い出?を書きます。いつもニュース関連でしたからね。
遺失物とは、忘れ物と考えてよいですかね。
交通機関では、どんな些細な忘れ物でも遺失物として保管します。
遺失物の定義がよくわからないことがほとんどでして。
雨が降った日の傘の忘れ物が目立ちます。外が晴れていたり月が美しいですね。だったり。
晴れると気持ちが浮つき傘という負の物質を頭から切り離す方が目立ちます。
1000円以内で買えるビニール傘だと特に。
ビニール傘でも遺失物になるんです。私が乗務したときだけでも月に4・5本は忘れていかれます。
何も言わないわけではありません。降車前のアナウンスで現在の天候をお伝えしたうえで、「傘の忘れ物が目立ちます。必ずお持ち帰りください」と言ったうえで忘れていく。価値のないビニール傘だからなのでしょう。私らはそれをゴミと呼びます。
ゴミに見えてもその人にとっては大事なモノかもしれない。だから遺失物として預かる。いつのどの便で席番を書いて残す。
他の便も含めると1日に数本のビニール傘が遺失物として預けます。本人からの電話やメールは月に1本有るか無いか。これがあるからゴミだと判断できないのです。
遺失物で目立つのは、スマホやその周辺機器。たとえばバッテリーとかの部類ね。
今の時代スマホ無しでは生活できないくらい必需品。それでも忘れていくのはよほど降りたくて仕方ないのでしょう。それについては本当にごめなんなさい。乗り心地が悪かったり運転が荒くて吐き気があったりしたんでしょう。だけど生活必需品なんだから忘れないで欲しい。置いていかれたスマホが小刻みに震えてるのを見ると主人に置いていかれた哀れな黒い板。派手に装飾してもらって可愛くしてもらったのに置いていかれる悲しみで小刻みに震えているのでしょう。可哀想ですね。
「はい。〇〇鉄道〇〇便のあんこです」
と伝えると友達のスマホからなのか。「それわたしのです!返してください!!」
遠く離れていなくて高速乗る前なら降り場やその近くの目印になる場所へバスを移動させデリバリーすることもあります。時間に余裕のあるときだけになりますけどね。無かったらセンターから宅配便で着払いで送ることがあります。数日愛用のスマホと主人とさよならするその哀愁。泣けます。さっきまであんなに小刻みに震えていたスマホがただの黒い板になってしまった時。落ち着かれたんだなと思いますね。疲れて寝てるんだと。おやすみ。
電子機器類は遺失物以外の何物でもありません。これはわかりやすくてまだ良い。
しかし、次からのはゴミなのか忘れ物なのか判断に困ることがある。
チケットの半券。
アイドルライブや映画・美術館などのチケットの半券。
東京=大阪間を走ってた頃は、大都市を結ぶ便のためこの手の忘れ物が目立ちます。
推しのアイドルやアーティストのライブを見た帰りなんでしょう。どんなに楽しかったのか想像に難くありません。チケット封筒にしまわれた半券。思い出の品として持ち帰り飾るはずだったんでしょう。
だったら持ち帰れ。忘れるな。
と私は言いたい。大事な思い出の品なら忘れるな。肌見放さず持ち歩け。
2人1組で仕事をするため
「チケットの半券ってゴミ?」
「なんのチケット?」
「ええと。山嵐?」
「ああ最近解散したっていう?」
「それっぽい」
「ファンだろうから残しとき。席番もな」
という会話があったりなかったり。
肌見放さず持ち歩いていたのに、薄い紙の封筒。何かの拍子にするりと抜け落ちることもある。もしくは、大事に扱ってバッグの中でくしゃくしゃにしたくないからとバッグの整理をしていたら到着して慌てて降りようとして置き忘れてしまう。とかもある。
降車場所って、多少遅れても問題ないことがほとんどでね。慌てて降りる意味って誰得でもないんです。忘れ物される方が悲しいですし。そのほとんどが寝起きですからね。
余裕を持って降りてください。
半券でも映画や美術館・博物館なども遺失物として扱うけれど。
あまり思い入れがないものだったりするんです。ほとんどゴミなんです。返して!なんてまぁ無いですね。数年に一度のツタンカーメン展とかでもまぁゴミですね。
でも遺失物として持ち帰り預けます。
これゴミでええよね。下着の遺失物。
女性9割で年齢層10~20代9割という圧倒的女性の利用者のバスだったのですが、終点の目的地で掃除してると毎回というほど出てくる下着類のゴミ。いや、遺失物。
軽いものだとストッキング。とかシュシュ。ストッキングをシュシュでまとめて置いてある。
男性乗務員は一度はこれで遊ぶんです。
「でたー!」
「どうした幽霊でも出たか」
「ストッキング!ほれべろべろべろ~」
「汚いな。見せんな」
「さて。これゴミでいいよね」
「まぁゴミやろな。返してって言いにくいだろうし。そもそも捨てていってるよな」
「ゴミは持ち帰れって言ってもこれだから」
ストッキングはまぁ多い。月に1・2回置いてかれる。
男性乗務員は一度は遊ぶけれど、すぐに真顔になるあの瞬間がわたしは好き。
あのスンとした。
パンツもたまにある。
周りが女性しかいないから堂々と着替えるんでしょうね。これが乗務員として最悪でして。
そりゃ世の中のHENTAIさんならご褒美かも知れませんが。
着替えて汚れたからと丸めて座席の隙間に放置。
わたしら乗務員は、座席の隙間にカギやスマホ・小銭がよく挟まっているためひと席ごとに指を突っ込んで確認します。そのときに、生で触った下着の気持ちの悪さ。一度大きく手を引き抜きます。気持ちの悪さで。バスの運転手って白い手袋して運転しているイメージがあると思いますが、あれは人それぞれで手袋しないひとも一定数います。なにより手が滑るので危ないですし。
細かなゴミも見つけたいので手袋はまずしません。医療用グローブみたいなピチっとした薄いビニール手袋なら良いのですが、まずそんなの常備しませんので。ナフサ不足で高騰してますし。
素手でゴミや小銭を探すように手をいれるのですが、下着の変なぬくもりを発見してしまったときの悲しみはわかりますか?
第一声は「きったねえな!」
1人乗務だと回送する前に、座席を簡単に手を突っ込んで忘れ物がないか確認します。このときに、降り損ねた人を発見することが出来ます。
最近、子どもが降りそこねて車庫で自力で降りるなどのニュースがありますが、座席の確認をしない乗務員が圧倒的に悪いので。手抜きですね。許せません。
2人乗務だと回送中に掃除と兼ねて忘れ物チェックをします。
ここで半券を発見することがありますね。
半券が見つかりやすい場所は、隣の座席との間の隙間や前の座席の背にある網ポケット。
下着系ゴミは、隠すため席と席の間とリクライニングの隙間にあります。
終点だと普通に床にストッキングが落ちてることもあり。
捨てようとしてなんらかで落ちた。と無理に考えるようにしてます。
捨てていかれたと思ったら腹立ちますもの。
あなたはお客さんとして乗ってるからゴミくらい良いだろ。って思うかも知れない。
金払ってるのはわたしだ!くらいに思ってるのでしょう。
ですが、それをゴミなのかなんなのかと分別し持ち帰る乗務員の面倒さを考えて欲しい。
クチャクチャになったライブの半券。むき出しの半券。
これ。大事にしてるように見えますか。好きならファイルにしまいましょうよ。折れ曲がるのを嫌いましょうよ。
遺失物に連絡をくれた方の記憶。
祖母の遺品の折りたたみ傘。大事にしていたのに落としてしまった。大事に保管してくれてありがとう。着払いでお願いします。
アイドルのコンサートの半券チケット。初めての遠征。楽しかった思い出。友達と一緒に行けた喜び。思い出が詰まった半券。取っておいてくれたことが嬉しい。また乗るので普通郵便で送ってください。
「それわたしのスマホ!返して!」先程は慌ててたので、言葉が過ぎました。すみません。見つけてくださってありがとうございます。そうですか。座席の間でしたか。ポケットにしまったつもりでした。降りてすぐに気づいたんですが。友達のスマホからかけても。出てくださったのは終点のあとだったんですね。帰りの便ですか?わかりました。梅田まで取りに行きます。大丈夫です。命の次に大事なので。
一緒に乗務していたシュッとしたお兄さん乗務員さんはわたしなんかと違って。
車庫に入ってから自腹で電車やバスを乗り継いで、近くまで持っていってくれてた。
わたしは眠いし面倒なので、営業所まで持ち帰ってたんですけど。
「だって。困ってるでしょ。可哀想じゃない」
無理。眠い。寝たい。寝ないと事故る。
惜しむように寝ていたので、そこまでしたいとは1mmも思わず。
普通はそこまでしませんからね。
一通り遊ぶような底辺のバス会社なのだとわかりますね。
超大手バス会社はたぶんしませんよ。
ツバメのあの会社さんは、乗り継ぎなのではしゃぐ相手がいませんし。
1時間前に夢で見たのでそれが元ネタになります。
夕方のニュースを見ながら焼き鳥を食べてお腹膨れて寝たら6時間寝てました。
朝方眠れずそのまま出かけたので、眠かったんでしょうね。
焼き鳥は塩派です。鶏皮結構好き。
長距離バスの運転手に楽しみなんて無いので、終点後の掃除で見つけたゴミでついつい遊んじゃうんでしょうね。髪の毛が毛根付きでごっそり抜けてるのがシュシュで縛られていたときは寒気を覚えました。なにがあったん。束で抜け落ちた女性の髪の毛って怖いんですけど。毛根付き髪の毛を土に植えてもそだちませんから。ああ怖い。
さて寝ますか。
おやすみなさい




