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ifルート《あおい空から始まる物語》  作者: 三角
本編《あおかったあの頃の思い出》
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37/48

あとがき

 どうも、zakoです。あとがきが結構長くなってしまったので別枠でとってみました。


 一年とちょっとの間に渡って続いたifルート《あおい空から始まる物語》も一応の終わりを迎えました。しかしこれからも主人公、大地の過去編やら《元の世界》に戻った後の話やら《ifルート》に残った後の話、そして優輝の過去編などを外伝として書いていく予定です。ただ、本編終了と言うちょうどいい区切りではありますのでこの作品について少し話しをしたいと思います。



 ◆



 まず恐らくは多くの方が疑問に感じていたであろう《なぜ主人公である大地の名前が最後になるまで出てこなかったのか》から話します。

 これは簡単に言うと《彼が個を持っていなかったから》です。

 大地はずっと普通になるために生きてきました。彼の言う普通は個性がない、というより自分がないといった感じで世間一般の普通とは遠くかけ離れてしまっています。

 つまり、彼の求める普通には個が無く、それ故に彼は大地と言う名を持っていながら一切名前を語ることがなかった。自分がないと言うことは誰でもない、名前がないと言うことなんです。

 最後のシーンで初めて彼は大地と言う《自分》を手に入れた、と言ったところでしょうか。


 次に各メインキャラクターについて。


 ・大地

 コンセプトは《異常だったけど普通になれた人》。

 彼はチラチラとその異常性を見せますがどれも過去の話なんです。昔はイジメられてた、昔は余命が僅かだった、昔は普通になりたかった……とまぁこんな感じでしょうか。

 昔の異常性に思考を引っ張られながらもなんとか自分を変えていこうと彼は足掻き続けています。

 そもそも彼は元から異常だったわけではなく後天的な異常者で、それも病気から来る人間関係が原因です。それさえ解決できれば自然と元の一般的な人へ戻れるのはある意味当然だったのかもしれません。


 ・恵美

 コンセプトは《普通の子》。

 恵美は恋をして、失恋して、悩みを抱いて、友人を心配して、別れを悲しんでと、とにかく大地とは正反対の《自分を持った普通の人》として書きました。人として誰よりも普通の感覚をもつ人物です。もちろん人は知識や感覚に偏りがあるのは当然ですが、その偏りも含めて普通なキャラクターです。

 弱いところもあって強いところもある、そんな彼女はこの物語で最も人間らしいキャラクターだったと思います。


 ・鈴奈

 コンセプトは《異常に見えるけど普通な人》。

 鈴奈は《世界の記憶》と言う異能力をもつ特別なキャラクターです。だから異常に見えるし異端に思える。

 しかし、実はそうではありません。

 彼女は《世界の記憶》を持ってはいますがそれ以外は少し天然な恋するただの女の子なんです。考え方も感じ方も独特であっても異常ではない、そんな風にとらえていただければと思います。

 それと彼女はifルートシリーズを通しての表の主人公でもあります。実はほとんどの作品に(裏設定ではありますが)彼女は存在してたりします。


 ・優輝

 コンセプトは《普通に見えて異常な人》。

 大地とは反対に先天的な異常者。優輝の異常性は特定の状況下でないと表面に現れないと言うもので、一見すると普通に思えます。しかし一度その状況下に陥ると彼はその異常性を遺憾無く発揮します。

 例えば大地や子供を車に轢かれることを恐れずに躊躇なく助けに行くなどです。しかし、これでもまだ異常性の片鱗でしかありません。これだけだとただ勇敢な人で済みます。

 重要なのは自分の命が無くなるかもしれないことを知っていながら、理解していながら実行していること。

 今回のような命の危険が伴う人助けは通常自分の命の危機を棚に上げる事で恐怖心を押さえ付ける、あるいは見て見ぬ振りをして初めて行動に移せます。でなければ普通は動けません(消防士や警察官等の特別な訓練を受けている人は別ですけど)。いわゆる体が勝手に動いたってやつです。

 優輝の異常性はそこの所の感じ方の違いです。彼の場合は体が勝手に動いた、ではなくここで動くのは当たり前なんです。

 誰よりも命の尊さを理解し、失ってはならないと知っているくせに(なぜそこまで人の命に敏感なのかはいつか書きます)自分に適用できない。自分の命を軽視しすぎる故に命を失う危険性があっても助けに行ってしまう。そんな危うさを持つ人物なんです。

 例えば彼が剣と魔法のファンタジーに転生しようものならその異常性は浮き彫りとなっていたでしょう。



 最後に今後の執筆に関してですが、これからは新しい作品を優先して書き、こちらの作品は気が向けば進めると言った形になると思います。ぶっちゃけ早く次の作品を書きたいです。そんな訳でこの物語の全貌が明らかになるのはあと少し先の話になりそうですがご了承ください。


 他にも書きたいことは山ほどありますがそれは外伝終了の時にまた書くことにします。それと、外伝は別枠を取らずにこの作品に続けて投稿していくつもりです。それではまた次回作と外伝でお会いしましょう。


 ご愛読ありがとうございました。


追記:本編終了記念にルーシーを描きました。実は本編ではわざと挿絵を入れないようにしていました。主人公、大地を名無しのままで登場させたくはなかったからです。

これからの外伝や他のifルートシリーズではちょくちょく挿絵を入れていくと思います。

挿絵(By みてみん)

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