↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
99/122

帰郷301

アマゾンにあるようなねじ曲がった木々、ねじ曲がった木々の窪みに眠る赤ちゃん。



「神を創る木かしら」



「神を創る木?神ですか?」



処女懐胎(しょじょかいたい)、脇から生まれる赤ちゃん、普通の産まれ方はしない……」



『ザシュンザシュン』



「あんた頭イカれてるの!!!?赤ちゃんを殺すの!!!?」



リミィのクローンと案内人が、珍しいモノを観察している間に、リナが赤ちゃんの処理を始める。



『ザシュンザシュン』



「効率悪いな……手伝ってよ」



ヒートソードでへその緒を切ってから首を切断し、赤ん坊の小さな胸にヒートソードを突き立てて、心臓を抉り出して確実に仕留める。



「いい加減にして!!!!軍人なんでしょ!!!!こんな事して許されると思ってるの!!!?」



初美は、イカれた行為をするリナの手首を掴んで凶行を止める。



「これ仲間だと思ってるの?」



「器が人の形をしている!!!!亡くなった人の魂が、この器に入ってるの!!!!」



霊感を持つ初美だから分かる事。


この赤ん坊が赤い木の、木の実のような存在だというのは否定しないが、それでも中にあるのは人の魂、木の窪みにいる赤い木の赤ん坊を殺すというのは、人道的に認められない赤ん坊殺しになる。



「倫理観のお話なら、終わった後に聞くから」



「嫌悪感を覚えないの……?」



自分の事を睨む初美に対して、リナは臆する事無く正面から向き合う。



「鳥かごがRLに襲われた時、大人も子供も殺されたの。ミニガトリング砲で肉片が飛び散って、慈悲なんて無かった。大人の肉と子供の肉がパズルみたいに混ざってるの……想像出来る?」



「…………」



「普通の人間の赤ん坊なら、私でも戦争のルールでどうするか悩むけど……」



「あっ……」



『ザシュン!!!!』



リナの言葉の重みに耐えられなくて、初美の手がリナの手首を離してしまうと、ヒートソードが赤い木の窪みに突き刺され、



「これは人間の形をした化け物なの、これを始末しないと沢山の人が死ぬ」



突き刺した赤ん坊を、初実の鼻先に突き出すのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。