表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
86/103

帰郷288

『ギュルルルルルル!!!!』



『ググゥ……!!!!』



生きている生物……足はキャタピラで、手は丸鋸……こんなのが自然界で生まれる訳が無い。



『ズズッ……ズズッ……』



『グゥルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!』



押し返そうにもミノタウロスのキャタピラが、重く安定している、足を動かさないで良いというのが、こんな利点を産むとは思っていなかった。



相撲で互いに組み合っている状況で、自分は足を上げないといけないのに、敵は四本足のキャタピラでひたすらに地面に引っ付いて重い。



「核露、飛んで!!!!」



「……っ!!!!」



初実を降ろしたい、この戦いは生物同士の戦いで霊力は役に立たない、荒い戦いをしたいが彼女が背中に乗っていたら、それも出来無い。



援護が欲しいが、それをしたらターゲットが変わって、足元の者達が轢き殺されるかもしれない。



『グゥルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!』



『ズズズ……』



足を踏ん張らせているが、接着面の不利で押し込まれる。



「核露、何を遠慮してるの!!!?いつも通りにするだけだよ!!!!」



(くっ……やるしかない……)



初実は分かっていない、核露がいつも、初実の事を考えて動いている事を。



一度も暴れ馬として、背中に乗っている騎手を振り落とそうとした事等無いという事を。



暴れ狂えば、間違い無く初実は振り落される……さっき、リナから初実を守る為に身体を回転させただけで、初実は核露にしがみつくので精一杯であった。



羽を広げて、後ろに飛んで背中に飛び乗る……緩慢な動きをすれば、丸鋸で体を切り刻まれるが……それでも致命傷にはならないはず。



(しっかり掴まってて……って、リナ!!!?)



『タッタッタッタッタッタッ!!!!』



背中を叩く感触がして、目玉を動かすと自分の背中を走るリナがいる。



「ちょっと!!!!こんな時に!!!!」



リナは、初実の方へと一直線に駆ける。



このタイミング、核露が身動き出来無い状況、いざという時は暴力を振るうと宣言したが、これでは動けない。



『カチャ!!!!』



「悪ふざけをしないで!!!!」



リナが銃口を初実に向けると、反射的に初実が手綱から手を離し……



「火内君!!!!」



(……っ!!!?ありがとうリナ!!!!)



手綱から手を離したという事は、初実は今、踏ん張りが効かないという事。



「行くよ!!!!」



「あっ!!!?離して!!!!」



リナが、初実の腹に手を回して抱き着くと、核露の背中を転がって地面へと落ちる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ