帰郷265
「効くでしょ、二十八機の中の二機のエースパイロットは」
二機のエース機が突出すれば、敵は慌てて部隊を差し向けるが、そんな事をすれば、全体に配置していた部隊を一極化する事になる。
『ドッドッドッドッドッドッドッドッ!!!!』
『ザッシュン!!!!』
彼等が移動すれば、台風の移動を予測する円予想図のように、敵も移動を行う。
『『『『『ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ!!!!!!!!!!!!』』』』』
『『『『『ドッスゥンドッスゥンドッスゥンドッスゥンドッスゥンドッスゥンドッスゥンドッスゥンドッスゥン!!!!!!!!』』』』』
『『『『『ザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッザッ!!!!!!!!!!』』』』』
『『『『『ヒッヒィィィィィィィィィ!!!!!!』』』』』
『『『『『ブゥモォォォォォォォォ!!!!!!』』』』』
『『『『『モニュモニュモニュモニュ!!!!!!』』』』』
二機のD兵器を中心に乱戦が起きる。
森が戦火に包まれ、森が熱気で吹き荒れて……二機のD兵器が戦乱の渦となり、全てを巻き込む。
「最高の囮ね!!!!行くわよ!!!!」
「「「了解!!!!」」」
最高の囮、それはリミィのクローンの口から出た最大級の賛辞。
小賢しくも、奇襲をするフリをする囮を敵にけしかけたのは、出鼻にデコピンをしたかったら。
少しだけ、D兵器のパイロット達が楽になればと、相手の威勢を削ぐ為にした行為であったが、その考えは杞憂であった。
いつもなら良い采配となる所であるのだが、今回は必要の無い老婆心となった……それがリミィのクローンにとって、堪らなく喜ばしく感じる。
自分が面倒を見なくても、好き勝手に出来る逸材、ここの指揮を執らなくて良い、彼等が戦えばそれが流れになる。
「リナちゃんは、地獄の持久走を完走したの?」
もう向こうの事は気にしない、彼等は囮を必ずやり遂げる、それも良い結果でだ。
それならば、もう一人の気に掛けている子はどうだろうかと声を掛けてみると、
「地獄の持久走なんてしてません」
「あらっ、プログラムが変わったの?」
「自分にとって、あんなのはただの散歩です」
「ふふっ……ふふふっあははははは……そうよ…そうよね……RLHにとって、あんなのはタダの散歩よね。私ったら愚問をしちゃったわ」
リナも、D兵器のパイロットに対して何かを感じ取っているのか、負けんじと気を張り上げる。




