表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
59/79

帰郷261

_____



闇夜の中を進行する部隊。



大部隊の群れが、大きく展開している事を敵に気付かせるために、ヘッドライトを付けて移動する。



闇夜の中を煌々(こうこう)と移動するのが、何かしらの策を講じているのは、勘付く必要すらない。



『『『ドッスゥゥン……ドッスゥゥン……ドッスゥゥン……ドッスゥゥン……』』』



重たい音を踏み鳴らしながら、赤い城が森の中で広く展開すれば、



『ブゥゥ…………』



『『『モキュモキュモキュモキュモキュモキュモキュモキュ…………』』』



同じく森の中で、ミノタウロスとキノコの兵士達も移動を始める。



森の中に入ってくれば襲うと牽制(けんせい)しながら、こちらの動きに合わせる。



「敵は付いて行きますね」



「そうね。罠だと分かっていても、部隊を展開しないといけない」



リミィのクローンと案内人は、車の窓ガラス越しに、敵の動きを観察する。



敵は、自分が光に群がる虫だと分かっていても、光を追うが、それは愚かな行為ではなく当たり前の話。



仕掛けられている以上は、敵の手打ちを知る為に、動きを合わせないといけない。



「引っ掛かってくれますかね」



「引っ掛かるわよ。敵も賢いもの」



煌々しく(きら)めく大部隊の中から、闇夜に紛れるように紺色のカラーリングをされた部隊が、こっそりと、群れの中から離れる。



「光を利用したトリックは、昔からあるのよ」



「えぇ、昔からの由緒正しき戦法ですからね」



古の戦法で言えば、牛の角に松明を巻き付け、敵の城に突っ込ませて奇襲を仕掛け、敵が防衛の為に移動した所で、手薄になった所を攻め落としたという記録もある。



旧世代で言えば、敵を誘い出したい所へと、少数の部隊にライトを着けさせて移動させ、その後にライト消灯させて陣地に戻し、そこからまたライトを付けて移動させる事で、小部隊がただ行き来しているだけなのに、敵には、大部隊で移動していると錯覚させるという戦法もあった。



『『『ドッスゥゥン……ドッスゥゥン……ドッスゥゥン……ドッスゥゥン……』』』



『ブゥゥ…………』



『『『モキュモキュモキュモキュモキュモキュモキュモキュ…………』』』



光を使った戦法というのは古から戦法として存在し、その戦法を使って、赤い存在達を騙くらかすというのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ