帰郷257
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「それじゃ、予定通りよろしく」
「「「了解」」」
全員が、各々の立場が違う者達で、この作戦に出向けるという意向示したのだから、尻込みする理由は無い。
夕方のうちに敵の本陣へと近付くが、前線にいる大部隊を囮にする……それも増援を送ってだ。
フアニから増援を出し、大きく展開させる事で、こちらの動きを隠す。
夕方のうちに増援に紛れて進み、夜のうちに群れから離れてさらに進む。
日が昇って世界が照らし出された瞬間に、D兵器が突っ込んで敵を誘う。
その隙に、一気に敵の本城に忍び込んで女王バチを殺す。
これが理想の勝利。
そして、次に想像しないといけないのは敗北した時なのだが、これが面倒だ。
勝利はゴールを駆け抜けたら勝利なのだ、そこに他の答えは無い。
しかし、敗北はゴールまでの道中に足が止まったら全てが敗北。
スタート地点で、石に躓いて足が折れても、道中で足が膨れ痛くなって走れなくなっても、ゴール手前で疲労で足が折れたとしても……全てが敗北になる。
出鼻から、道半ばで、後もう少しで……そういう言葉が産まれて来たのは、それだけ敗北というのは多種多様に上る。
そしてそこに、勝利のように計画という物は存在しない、突然起きる現象。
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「ふぅぅぅぅぅ……」
「リナ、猛っているんスね」
「うん、血が滾る……心臓が爆発しそう」
リナ達はもちろんの話だが、大型トレーラーでの移動をしている。
戦場に行くまで好きな様に待機をして良いと指示を出され、リナが選択したのは格納庫で、RLH用のパワードスーツを着込んで座っている事であった。
「集中力切れないスか?」
「ふふっ……ちょうど良いよ」
それは、そんなに気を張って戦場まで持つかという話ではない、自分が話し掛けて、気が乱れないかという話。
「これ以上昂ぶったら、一人で行っちゃうよ」
リナが、戦場に行く前から、RLH用のパワードスーツを着込んでいるのは慣れる為ではない、格納庫に居座っているのは緊急事態に備えてではない。
戦わねばと本能が、そうさせている。




