帰郷254
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『キュゥゥゥ……ボッシュュュ!!!!!!!!』
「随分と飛ぶもんだな」
「ロケット花火みたいッス」
向こうから渡されたジェットパックと、RLH用のパワードスーツ、それを身に付けて弾け跳んでいるのはリナ、それを観察しているのはミィオと美優、それにリディ。
ロケットエンジンを点火させた爆発力で、上空へと跳び上がる。
バスケットボールのように空へと高く高く跳び上がり、頂点に達した後は重量に引っ張られて、自由落下で大地へ向かって行く。
『ヒュゥゥゥゥゥゥゥ…………』
身体で風を受けながら落ちて行くが、クマの人形のように手足を広げてバランスを保ち、
『………………ボッッシュュュュュ!!!!』
地上に激突かもしれないというあたりで、ロケットエンジンを噴射させて勢いを殺し、そのまま地上に降り立つ。
「リナ、どうだったスか?」
「うん、凄く扱いやすいよ。RLH用のパワードスーツって良いなぁって思う」
リミィのクローンから渡された、RLH用のパワードスーツはとにかく薄くて軽い。
耐久性が心配になるというより、そもそもの耐久性が無いと言っても良い位に装甲が無い。
「RLHの身体能力を阻害しないように最低限の装甲、必要ならオプションを組み合わせる。合理的だな」
RLHのクローン達の身体能力を信じての事なのだろうが、その埋め合わせでオプションを付けるという事が出来る。
「パワージャケットには無理なんスか?」
「パワージャケットは、それで完成しているからな。ちな、パワードスーツは廉価だからオプションを付けるとかは無いぞ」
パワードスーツは多くの兵士に回す為に、オプションをという気の利いた物は無い。
重たい重火器を人間が使えるようにする、汚染された地域でも安全に活動が出来るというのが、パワードスーツの役目で、パワージャケットはそれの強化発展型で、そういうオプションを必要としない完全な兵器を目指して完成した。
「それでリナ、出来そうか。敵の本拠地からワイヤーを伸ばすのは」
「出来るとは思いますが、状況が許すかどうか」
「そうだよな」
RLH用のパワードスーツを貸し出して貰えたのは一つ、それに伴って貸して貰えたジェットパックも一機のみであった。




