帰郷252
「それにしても、あれは役に立つのですか?」
「あれは役に立つわよ」
「鳥かごの兵器ですか……」
案内人が、目の端で見ているのは二機のD兵器であった。
リナ達と一緒に降りて来た、ドラゴン探索隊の部隊。
彼等は彼等で探索をしていたのだが、鳥かごにドラゴンの写真を送った事によって、手伝いをするようにとこちらに手配された。
「便利よね。空でも戦えて地上でも使えて、特に森とか街での密集地帯では、比類のしようの無い兵器だと思うわ」
「随分、褒めるのですね……」
「褒めるわよ、良い兵器だもの」
「罪悪感からじゃなくてですか?」
最前線で戦っている仲間達は、このD兵器の登場に盛り上がっている頃だが、彼等は気付かないといけない事が一つある。
「対空機関砲の増援も、D兵器の増援もどっちも一緒。それに鳥かごからの増援を、無碍には出来ないのよ」
「そうですか……」
リミィのクローンは、対空機関砲の増援を準備をしていたが、鳥かごから来るD兵器の存在を聞いて取り止めた……そう、リミィのクローンは、鼻から増援が必要になると、読んでいたのだ。
「あっちのメンツを潰したら、私の首が飛んじゃうかもしれないじゃない?若い身空で死ぬのは辛いわ」
「メンツですか……」
リミィのクローンが言う通り、対空機関砲の増援を行っていれば、D兵器の必要性は無かった。
鳥かごのメンツを考えて、増援をしなかったと言えば聞こえは良いが……
「D兵器のパイロット君達、しっかり囮を頑張ってね」
『リミィ隊長!!!!』
『キュイ……』
本当の理由は、D兵器を囮にする事であった。




