帰郷251
『ブゥォン!!!!』
赤い液体を噴き出し、ペラペラの皮だけになって壊れた角付きのペガサス、萎んだ浮き輪はもう役に立たないと言わんばかりに、無造作に投げ捨てられる。
「よし……正面の敵を叩く」
『『『了解』』』
上空の制空権を取ったと判断し、隊長は部下を引き連れて、翼を持つ砲弾へと向かう。
『バッサバッサバッサバッサバッサバッサ!!!!!!!!』
『ドッドッドッドッドッドッドッドッ!!!!!!!!』
翼を持つ砲弾が、鋼鉄のドラゴンから逃げようと、必死に右往左往とネズミのようにちょろちょろと動き回るが、その努力は虚しい物であった。
翼を持つ砲弾は決して、動きが速い訳では無い。
緩急を付けながら上下に動くだけで、戦車が狙いを躱す事が出来る。
そこには速さは必要無い、必要なのは持久力、発射された時の勢いが無くなった砲弾を運ぶ翼が。
避けはするものの大きな球体、避けはするもののゆっくりと飛ぶ球体、
「狙いやすいな、獲物は貰うぞ」
こんなに相手の良い獲物はいやしないし、対空機関砲の数が揃っていれば、決して苦戦するような敵では無いが、今回は美味しい所を貰って行く。
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「リミィ指揮官、戦場に行かなくてよろしいのですか?」
「大丈夫よ、私が居なくても大丈夫な戦場なんだから。それとも、あなたが行く?」
前線基地で、敵の本拠地を叩く為の準備をしてる最中で、リミィは席を外して指示を出しに行っていた。
「私は戦術、指揮の訓練を積んでいないので、行っても邪魔になるだけかと」
「そうね、私達RLHのクローンは、あくまでもフアニの防衛を目的としての兵士。前線でRLと戦う事が目的だものね」
「だからこその私達です」
案内人は、リミィの提案を却下してから、自分の武装のチェックをしている。
敵の本拠地に突っ込めば、撤退の為の援護は望めない。
行ったら勝って帰るか、敗走となった時に、敵の攻撃に曝さられながら自力で帰るしかない、そんな状況だからこそ、人よりも優れたRLHのクローン達が最適解。




