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帰郷240

もちろん、たった一匹のトビウオで落下する訳ではない。



何匹、何十匹のトビウオを犠牲にしての事だが、それで弾丸は落ちてしまう。



「伝達はまだか!!!!」



『『『ブゥゥゥゥチュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル!!!!!!!!!!!!!!』』』



統制を取り直している僅かな間に、翼を持つ砲弾の着弾が激しくなり、



『『『ブゥゥゥゥチュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル!!!!!!!!!!!!!!』』』



それに伴って、赤い森が生い茂ってしまう。



そしてそんな事になれば、陸上部隊の方では、



「射線が通らないぞ!!!!」



「いいから撃ち続けろ!!!!敵を近付けさせるな!!!!」



赤い森が生い茂った事によって、射線が通らなくなってしまっている。



『ブゥモォォォォォォ!!!!!!!!』



『『『モキュモキュモキュモキュモキュモキュモキュモキュモキュモキュモキュモキュ!!!!!!!!!!!!』』』



そうなればミノタウロスとキノコの兵士達が、赤い森の中に隠れてしまうのは当たり前の話。



平地というアドバンテージがある限りは、ミノタウロスとキノコの兵士達は前進は出来無いが、赤い森が侵略すればそれに合わせてジリジリと前へと進んで来る。



「あの砲弾に集中砲火をしましょう!!!!」



「それをしたら、あの角付きのペガサスが抜けてしまう。対空機関砲は角付きのペガサスを狙い続けさせ、測定士からの情報が届き次第、部隊配分をする」



「しかし、それでは!!!!」



「事を急する場合もあれば、事を丁寧に見定めなければならない時がある。今は見定める時だ」



自分を補佐してくれる者が、火急の対応が必要だと声を上げるが、それを落ち着かせる。



「仲間の窮地を察して、すぐに判断を付けるのは良い事だ。後は精進だな」



「は……はい……」



(さてと、格好を付けた以上は、しっかりと良い所を見せないといけないな)



リミィよりも劣ると思っていても、だからと言って無能な訳じゃない。



「防衛ラインを下げる準備をせよ」



「よろしいのですか?」



「あの赤い森は本物の森ではなく、化け物達の巣になっている。そこなら大量破壊兵器も、遠慮無く使えるんじゃないかな?」



「な…なるほどです!!!!それでは!!!!」



「頼むよ」



我ながら、良い判断をしたと思う。



敵の方が有利な状況なのは間違い無いが、それで押し込まれてはいけない。



指揮官が不在の間、自分が部隊を導く覚悟を……



「副指揮官殿、失礼致します。リミィ指揮官殿から連絡が来ています」



「リミィ指揮官から?あぁ、そういえば伝達をさせていたんだったな」



ここで指揮官と連絡が付くのは、グッドタイミングであった。

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