帰郷239
『ブゥゥゥゥチュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル!!!!!!!!!!!!!!』
『ブゥゥゥゥチュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル!!!!!!!!!!!!!!』
『ブゥゥゥゥチュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル!!!!!!!!!!!!!!』
戦車の弾丸を躱した、翼を持つ砲弾が大地へと着弾していくと赤い森が創り出される。
グニャリと潰れては中身を噴き出して、平地である大地を、赤い森へと創り直していく。
砲弾の中で創られた世界が、大地で弾けると現実世界を侵食してくる。
「これは……このままでは……」
このままではいけない。
現在、奴等との棲み分けが出来ているのは武力のお陰ではない、地形的な問題があるからだ。
戦車は森の中を進行出来ず、航空兵器は森を焼き払うという選択をしない限りは、森の中にいる敵を始末出来無い。
もしも、全てが平地で人類側が兵器を投入出来たのなら、こんな戦争は鼻歌を歌いながらで勝利を収める事も出来たろうが、それを行う労力を考えると現実的では無い。
『ドッッッッゴォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!ドッッッッゴォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!ドッッッッゴォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!ドッッッッゴォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!ドッッッッゴォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!』
「止めさせろ!!!!目の前の砲弾を撃ち落とさせろ!!!!」
ならばと翼を持つ砲弾を狙うのではなく、砲弾を撃つ元凶を仕留めようと、戦車隊の中で勝手に城型のゴーレムを狙い始めた者達がいるが、それはもう対策されてしまっている。
戦車の弾丸は何十キロと飛ぶ為に、城型のゴーレムに狙いを付けて狙撃するのは可能なのだが、
『『『バァァァァァサァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!』』』
空を大海にするトビウオのせいで、城型のゴーレムに着弾出来ない。
空を泳ぐトビウオは羽を伸ばし、その場で回転を始めると戦車が撃ち放った弾丸に羽を絡み付け、弾丸に纏わり付くと、空気を切り裂くのにふさわしくない形状に変えて、地上へと錐揉みに落ちていく。




