表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
21/77

帰郷223

(時に初実、気分はどうじゃ?)



(気分?気分は……普通ですが?)



話しを変えるのか、休題するかのような他愛の無い話に、初実はキョトンとしながらも会話のボールを返すと、



(さっきまでは、喉が渇くかのような感覚がしてたのでは?)



(それは…そう……でした……)



言われて気付いた……体の中が空っぽで、喉が渇いたかのような体がマナを求めていたのに、今は水を飲んだかのように、身体が満たされている。



(理由は分かるね?)



(おじい様の魂を私が吸っている……からですか……)



先程の話の流れから推察すれば、自ずと導き出せる答えは、自分と宗司の魂が融合し、宗司の魂をエネルギーに変えているという事。



(日本だけではなく、生贄というのは行われて来た。神に祈りを捧げて願いを叶えて貰い、怒りを鎮めて貰い……命というのは、神に聞き耳を立てて貰える程度には価値があるという事じゃな)



(おじい様……もし私が「魂」と融合出来るとしたら……)



(そうじゃ初実、霊力と魔力の融合に魂との融合となれば、初実が欲しているアフレクションネクロマンサーになれるじゃろう……が、一つ忠告しておくぞ)



(心して聞きます、おじい様)



アフレクションネクロマンサーの「力」の秘密を赤裸々に語ってくれた宗司、その宗司からの忠告となれば無碍(むげ)にするはずがない。



(あのドラゴンは興味本位で、怨霊と自分を融合させたのではない。それこそ、自分の命を捨ててでも護りたい者がいたからこそ、化け物と成り果てたのだろう……彼から聞きなさい、なぜ怨霊を自分の中に入れたのか、その覚悟を聞きなさい。そして決して安直な考えで、怨霊を体内に入れてはいかんぞ)



(約束します、おじい様)



核露はそれをした、強大な力を手にする為に宗司が忠告する行為を……何故そんな事をしたのか、その時の想いを聞いた事が無かった。



(良い子じゃ……ワシの魂は、ここに置いて逝こう……頑張りなさい初実……)



その言葉を残すと宗司が、雲のように四散して消えていくが、そこには「魂」の器が遺されるのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ