表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
20/83

帰郷222

(ワシは、君のお母さんに恨まれるだろうが、それでも本題に入ろう)



(良いんですか?)



(時と場合を見極めなければ、それも不幸になる。それでは話すが、初実の持ち合わせている力は十分な物で、アフレクションネクロマンサーという名に恥じない力を有しておるが、少々足りていないのも事実)



(はい)



(時に初実は、霊力と魔力を結合させて、その反発する力で戦っておるのじゃろ)



(そんな事も分かるんですか?)



(地中の底からでも、地上で力が(ほとばし)るのを感じておったよ)



地底の世界で、時の中の流れに身を任せていたが宗司であったが、地上で時折強い力を感じてはいた。



(普通の霊能者、エルフなら体が内側から弾けてしまう程の力を、お嬢ちゃんは扱えるが、それでも霊力と魔力を融合させる事が、出来る事を知らねばならぬ)



(霊力と魔力の融合?)



それは初実が考えた事の無い事。



自分が持っている力が普通では無い事を分かっていて、霊力と魔力を反発させて生まれる力は尋常じゃない力を与えてくれて、それで困った事が無かったから、そういう発想を出来無かった。



(霊力と魔力の反発が出力を上げるなら、霊力と魔力の融合は持久力が優れていると言えるが、ほれっ、あのドラゴンに力を与えたようだが)



(もしも、融合の方なら核露を苦しめる事無く……)



(もちろんその場合は、出せる力が弱まるじゃろうが、こうもどっちかが気絶してしまうよりかは良いじゃろうな……)



(でも、その位なら教えてくれても良かったんじゃ?)



(いや、もしも孫である礼人が最初から同じ事が出来たのなら、ワシも融合の事を教えるのは後回しにしただろう)



お母様から教えて貰えなかった霊力と魔力の融合……反発と融合の違いはあるものの、それは選択の違い程度にしか思えないが、それなのに宗司すらも「融合」は教えないという。



(ドラゴンが地上に降りて来た時、何で君達はすぐにドラゴンを確保しなかったのかな?)



(それは怨霊に憑り取り付かれて危険だったから…………それって融合なのですか?)



(事情は分からんが、ドラゴンの力では対抗が出来無くて、怨霊をエネルギーにする為に体の中に取り込んだんじゃろうが……それも融合と言えば言えるの)



鳥かごから降りて来た禍々(まがまが)しい存在、それは正面からやり合うには危険だと感じ取って、ドラゴンが疲弊するのを待っていたが……そうしなければならなかったのは、ドラゴンが怨霊と混ざって尋常じゃない「力」を有していたからであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ