表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
19/80

帰郷221

その霊能者とエルフのハーフというのが、特殊な存在だというのは聞かされている。



生まれ持ってのアフレクションネクロマンサー、霊能者よりも、エルフよりも優れた者だと教えられているが、それでも……



(お嬢ちゃんが本気を出せば鬼も、悪魔も裸足で逃げ出すじゃとて)



(でも……)



(じゃが……それでも、あの後の礼人には及ばんじゃろうな)



(やっぱり、秘密があるんですね?)



宗司がまず言いたかった事は、初実という存在がとんでもない稀少種だという事、霊能者とエルフのハーフとなれば霊力と魔力を手にする可能性があり、初実は見事に片方だけの力では無く、両方の力を受け継いでいる。



(回りくどくてすまんのぉ、自分の価値を分からずにいるというのは良くない事。特に人として到達出来るであろう高みにいるのに、それを理解していないとなれば……お嬢ちゃんが、その事を分からずに高望みをすれば)



(死ぬかもしれない……)



(…………)



(あっ!?ごめんなさい……)



初実が本気を出せばミノタウロスも、キノコの兵士の群れも、角付きのペガサスだって屠れるが……それを何でも出来ると勘違いして、城型のゴーレムに突っ込めば死ぬであろう……礼人がそうしてしまったかは分からないが……



(お嬢ちゃん、お嬢ちゃんの力は人智を超えている……稀代の霊能者と比べても遜色が無い所か、これから成長をしていく事を考えれば「初美」という名を歴史に残せるほどに)



(はい……)



初美にとって、ここまで称賛されるのは初めてであった。



お母様から聞かされていた礼人、アフレクションネクロマンサー……それはどちらも英雄として素晴らしい人格者であり、自分はその血を引いているという話を聞かされて来たが、それで自分が「初実」という存在を称賛される事は無かった。



(だけど、勘違いしてはいけないよ……君のお母さんは、君が大事だから正しい価値を伝えたくなかった……力がある者の敗北は、碌な死に方が出来んからの)



(はい……)



お母様が本当の事を喋ってくれないのは、自分が生まれる事で、お母様が力を失った事による憎しみでは無く、お母様が持っていた力が、自分に注ぎ込まれたからというのは百も承知している。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ