帰郷220
(そう……なのか…………礼人は……どうなったかのか分からんのか……)
礼人のおじいちゃんだという魂、魂だから表情を見る事は出来無いが、それでも無念を滲ませているのは感じる事が出来る。
(あの……こんな時に、ごめんなさい……聞きたい事があって……)
(……遠慮する事は無い、何せ初実はワシのひ孫、聞きたい事は何でも聞きなさい)
自分の血縁者、それも孫の子供ともなれば宗司に断る理由等一つも無い。
(アフレクションネクロマンサーの事を教えて欲しいんです……お母様は、何も教えてくれなくて……)
父のおじいちゃんだというのなら、アフレクションネクロマンサーの事を何か知っているかもしれない、そう思ってアフレクションネクロマンサーの事に付いて聞いてみると、
(それはエルフの世界の称号のはずじゃが?)
(称号?いえ、アフレクションネクロマンサーは弱き者達の為に……)
(そう言うのを通り名というんだよ。多くの者達が蓄積した善行を呼称して、アフレクションネクロマンサーと呼んでいるのじゃろう)
(…………)
宗司からの答えは禅問答みたいな答えで、初実は渋い顔をしてしまう。
言っている事は分かるが自分が聞きたいのは、そんな問答の話では無くて……
(初実が聞きたいのは、どうしたら礼人のように、アフレクションネクロマンサーと呼ばれる力を手にする事が出来るという事よの)
(は…はい!!!!その通りです!!!!)
そこはおじいちゃんだ、目に入れても痛くないひ孫が本当に聞きたい事は、ちゃんと承知している。
(実はの、礼人が強大な力を手にしたのは二つの事情がある)
(二つの事情?それは!?)
遂に知る事になる、アフレクションネクロマンサーと呼ばれた父の力、お母様が決して教えてくれなかった父の秘密……それは……
(霊能者とエルフの力を合わせ持ったからじゃな)
(それって……でも……)
(そう、お嬢ちゃんは既にその力を手にしている)
(でも、そんなの……)
(もしも君がワシの時代にいたら、それこそ天下の英雄、アフレクションネクロマンサーじゃったろう)
何とも、期待外れな答えであった。




