帰郷215
空から写したであろう敵の本拠地、周囲にはあの城型のゴーレムがたむろして、警戒をしている。
「これだと近付けないですね……」
「余程、大事なのか城型のゴーレムの手には近付く者を追い払う棍棒を常に手して、空では常に角付きのペガサスがグルグル回って警戒してるの……でも逆を言えば、そここそが本命で、しかも彼等もそこを狙っている」
案内が写真の端に指差すと、そこで炎が上がっている。
「火内達も、そこを狙っているのか……うぅん……ドラゴンならいけるのか……いや、森という防壁を考えれば、そこまで行けるのはドラゴンと戦闘ヘリ位……奇襲を仕掛けて本陣を叩くのは道理か……」
美優は、火内が単独で動いている理由が分からないが、無謀かもしれないが……それでも敵陣を叩ける可能性を考えれば妥当かと、顎を擦る。
「敵の本拠地が分かってるなら、質量兵器でも落としたんだろ。今、テレビいるのは残党か?」
飯を取りに行こうとしていたリディだが、見せられた物が見せられた物なので席に戻ると、敵の本拠地を人差し指でトントンと叩く。
普通の神経をしているのなら、質量兵器で本拠地を叩いているだろという合図、それに対してリミィのクローンの答えは、
「ふふっ、もちろん質量兵器を落としたわ。だけど」
「そっか……そうだな……」
リディの人差し指の下に、一枚の写真を滑り込ませると、そこにはリディの指先から離れている本拠地の姿がある。
「これも移動するのか……」
リディの指先は、敵の本拠地があった場所を的確に叩いて地面を抉っているが、そこには壊れた敵の本拠地は存在しない。
「移動する本拠地を叩くには、こちらから出向かないといけないの。ちなみにだけど、招待状は無いけど」
「そりゃ熱烈な歓迎を受けそうだ……戦闘ヘリの援護はあるのか?」
「行くとなれば、支援はさせるわ」
「支援はさせる……か、全力じゃないんだな」
「当たり前じゃない、フアニは守らないと」
「それでこいつ等か」
「そっちのファンタジーとこっちのファンタジーが合わされば、いけそうじゃない?」
リミィのクローンは、ドラゴンの写る写真をつまんだ。




