帰郷317
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『ヒュゥゥゥゥゥゥゥ』
『フライマンタ二号機はB滑走路に』
「了解、B滑走路へと移動する」
火内達を乗せたフライマンタが鳥かごに帰還するが、フライマンタも知らない、自分の中に重要人物が乗っている事を。
『ヒュゥゥゥゥンンンン…………』
「負傷兵を先に運べ!!!!動ける者は、待機所に集合!!!!」
吹かしていたエンジンから火が消えて、フライマンタの後方のハッチが開くとゾクゾクと兵士達が降りて行く。
負傷兵を運ぶ為の車に、兵士達を輸送する為の車。
フライマンタから吐き出される兵士達が次々に運び出され、体から部外者を吐き出し終えると、フライマンタが自分の巣穴に帰る為に動き出す。
『ヒュゥゥゥゥ……』
一度止めたエンジンが、再び熱い息を吐いてゆっくりと進み出すと、自分の格納庫へと帰る。
「こっちだそのままオーライ!!!!」
二本の誘導灯を持った誘導員が、格納庫の奥で大きな手振りでフライマンタを呼ぶ。
「オーライ!!!!オーライ!!!!オーーーーーーーーラァイ!!!!」
フライマンタの前で、誘導員が大の字で手を広げるとフライマンタが止まる。
「よし、降りるか」
「お疲れ様でした」
報告書を手に持って、フライマンタからパイロットが降りると整備兵達が待っていた。
「フライマンタはどうでしたか」
「最高だったよ。この後も、最高に飛べるようにマッサージをしてやってくれ」
「もちろん、お任せ下さい。全員、フライマンタの整備にかかれ!!!!」
次のフライトに備えて、フライマンタを整備を開始しようとしたその時だった。
「おーーい!!!!整備中止!!!!全員退避!!!!」
「退避?何があったんだ?」
「一号機の方にRLが隠れていた!!!!二号機も、これより検査が入る!!!!」
「何だって!?」
「格納庫を厳重に閉めて、誰一人残る事無く外に出ろというお達しだ!!!!」
RLの襲撃は記憶に新しい所か、受けた傷が癒えていない。
フライマンタの中にRLがいるかもしれないと聞いた途端に、格納庫に居た者達が全員が逃げ出す。




