第4話 : 無謀な暗殺者
「ふーーー!!着いた!!遠かった...ってか疲れた。」
ナイルは1週間と2日かけ、戦闘職の集まる国、フォロルス王国の中心街に着いていた。
「さてと...サクッと換金して風呂入ってどっか泊まるか」
ナイルはすぐ近くにあった換金所にその四袋を出す
「一応見やすいように皮、角、爪とかで分けておいたぞ」
「お、おぉ、これはまた沢山狩りましたね!」
換金所のおっちゃんが少し戸惑いながら受けとる
「まぁ4年分だからな...そう考えると少ない方だ」
鑑定に少し時間がかかるようで俺はその間に街をぶらつくことした。
さすがは中心街と言うだけあってなかなかに栄えている。見たことも無いような薬品や食材、武器、装備などがある。
今、ナイルが装備している剣よりは良いのはなさそうだが防具、飛び道具は良さそうなのがチラホラ...
「買い換えてみるかなー...」
ナイルが職についた時に自動で付いてきた黒いローブはいわゆる装飾品の類のようで防御力はない。故にナイルは私服でぶらついている様なものである。
まぁ、鎧とかの上にローブ羽織ればいいか...そんな事を思いながら適当な防具屋に入る...が。大きな誤算が生じた。なんと防具は基本職や大体の職は付けれるが暗殺職レアすぎて適用されてないのだ。結局全部の店を回ったが暗殺職に適応する防具は見つからなかった。なんて面倒なんだ!!
「これは回避をもっとしっかり上げるしかないな.....。」
ナイルは今後の事を考えながら換金所へ戻ったのだった。
4000000G
宿泊代3000G
食事代2000G
贅沢をあまりしなければ2年は大丈夫そうだ。
しかし、本来ならもっと多いはずなのだがあの国の周辺の魔物は勇者が近くにいる為に恐れて、ほぼ生きることに無頓着な安物の素材しか落とさない魔物ばかりでそこまで値がはらなかった。
...まぁ、ここ周辺程度の魔物なら狩れるし素材値も安定するだろう。当面は大丈夫のようだ。
しかし普通に野良で狩るよりは依頼を受けた方が一石二鳥のだが依頼を受けるにも許容ランクがいる。まずはそのランクを上げに行くか...ナイルそんなことを考えながら宿を探した。
⑅ ◌ ⑅ ◌ ⑅ ◌ ⑅ ◌ ⑅ ◌ ⑅ ◌ ⑅ ◌ ⑅ ◌ ⑅ ◌ ⑅
2日後ーー
俺はいつも通りランク上げの為に魔物を狩っては素材を売って...としてたのだがランクはそんな事では上がらないらしい。そう言えばそうだ。それで上がるのなら4年間のアレはなんだったのか。どうやらLvはそこらの魔物を倒せば上がるがランクはある一定の強さ以上の魔物を倒さなければ上がらないらしい。まぁ言ってしまえば雑魚狩りしてLv上がりまくった人でもランクは最低値のEだと言う事だ。ちなみにランクはCまで行くと騎士隊長位の強さらしい。それ以上は恐れられる程度だとか。もちろん俺は何もやってないのでEなのだが。
そしてもう一つわかったことがある。それはステータス表示時に確認できる〝通称〟である。
これは本人の能力や強さを言葉で表した...と説明するとわかりやすいだろうか、時にはこの通称で呼ばれる事もあるのだとか。
ちなみに俺は〝勇者な暗殺者〟
ダサすぎる。さっさとランク上げして強くなって変わって欲しい。
と言うことで俺は近辺にある攻略不可能と言われる洞窟に1人で足を運んだ。洞窟とは魔物が定期的に湧く場所で入り組んだ迷路のようになっていたりもする。しかもここで湧く魔物は外をうろつく魔物より強く、賢い。そして最大の難所はこの洞窟内を通称ボスと言われるその場所のトップが徘徊し、入ってきた人間を襲うと言うことだ。
しかも、この洞窟のボスは通常のそこらのボスとは違い何十年も倒されず結果進化してしまい、何人もの死者をだし誰にも手がつけられないので経験値を溜め込んでいるらしい。
これは正直うまい話だった。ランクを地道にあげなくてすむ。
正直俺はそんな弱くないと自分で思っている。そう信じ1人で洞窟に潜るのだった。
つい先日、ある王国最大の戦力精鋭騎士隊長率いる精鋭部隊(全ランクC以上)30名がこの洞窟に派遣されたが、誰1人帰ってこず、全滅したなのど、ナイルは知るはずもないのである。




