第12話 : パーティ!(挿絵あり)
これから...どうするか。
ナイルは悩んでいた。それは今後の魔物の狩りが1人ではきつくなりそうな事と、レイの事についてだ。レイとは共に洞窟を攻略し、強力な魔猿を倒し一層絆が深まったと思っている。.....ーーーのは自分だけかもしれない!
正直レイと組みたいと思っていたが、暗殺者はパーティを組むのは相性的に悪い。まだ、囮になってくれる前衛に長けた職がいてくれるなら組めない事もないがもしレイと組むとなると後衛×後衛なのだ。これは実に困るしレイが可哀想だ。もし俺が思ってる以上にそこまで深まってないのならいい迷惑である。
じゃあ直接聞いてみるか...ってんな事できるわけなくてより一層困らしてしまうだけな訳でまずレイは意外とレベルとか装備とかしっかりしてて駆け出しの俺なんか普通に足引っ張れそうな気がするしそんなのレイには気の毒だしそれにいつ魔王因子殲滅のコマンドがきて支配されるかわからないから危険なわけでそんな事いいだしたらもう組むメリットとか埋もれちゃってどうしようソロプレイはこの先かなりきttttt.......。
「ナイルー?」
「ふっ!!?ふぁい!!!」
ナイルは突然呼ばれて少し焦る
「ご、ごめんね?驚かせちゃったのかな...?あ!そうそう!出してきたよ!あれ!」
レイが満面の笑みで言ってくる
「.....あ.....れ??」
「うん!パーティ申請!!」
「.......えっ?」
ナイルは最初レイが何を言っているのがわからなかった。
「パー.....ティ?」
「うん!そう!この前の洞窟の時からこれから一緒にやれてけばいいなーって思って、とりあえず私の名前書いておいたから後はナイルのーーーーーー」
「ーーー。もしかして...私の...勘違.....い?」
するとレイの顔がみるみる赤くなる
「いや、あの.....ちょっとテンション上がってた...っていうか.....そうだよね...私なんかが急にパーティとか.....しかも勝手に自分の名前書いちゃって...いたい...よね」
顔を真っ赤にしたレイは俯いてしまった
「いや!ちょ!まってレイ!」
「け、消してくるね!!!」
ナイルに背を向けレイはパーティ申請のカウンターに走ろうとする。
瞬間、ナイルはレイの腕を掴む
「ま、まって...!俺もじ、実はパーティ組みたいな...って思っ...てて。でも迷惑になるかな...って思ったら自分から言えなくて...」
「ううん!迷惑なんかじゃない!むしろ私から組みたかったんだよ!私も迷惑になると思ってたし...」
「そ、そんな事ない!そんな事ないぞ!!」
ナイルは力強くいいはる
「よし。じゃ、じゃ...名前書いてくるね、これから...ヨロシクお願いします。」
「あっ、あっ、よ、よ、ヨロシク...お願いします!」
顔を真っ赤にした2人はワタワタとしながら話している。
「「「どこの告白現場だよ。」」」
その周りにいた人がたまらず突っ込む。
「ちょ、ちが!告白とかじゃなくてパーティn.....」
「とりあえず腹立つから殴らせろ」
「急に小僧が憎く見えてきた殴らせろ」
「あんな可愛い子と組むとか殴らせろ」
「いや俺はレインさんよりナイルさんが...♡」
「ちょ!ちょい!みんな落ち着けって!って最後なんか変じゃなかった!?ねぇ!!変じゃなかった!!!!?」
「覚悟しろぉぉぉぉぉ!!」
「「「うぉぉおおおぉおおおぉ!!!」」」
と、まぁ様々な妨害があり、結果ナイルが名前を書いたのは酒場閉店ギリギリの明け方だった。
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「ナイルー、おはよー!」
眩しい日差しと可愛らしい声で目が覚める
あー、俺そのまま酒場のソファーで寝たのか...
目を開けるとそこには可愛らしく顔を覗き込んでくるレイ。可愛すぎかよ天使か
.....まぁ魔王の娘なんだけれども。
「おは...よ...!いっててて...アイツら容赦ねぇな」
「どうしたの!?まさか、魔物!?ごめんね昨日私酒場行けなかったから...」
「いや、いいんだよ、まぁぶっちゃけ魔物みたいな奴らだな、ま、俺の勝ちだ安心しろ」
「そ...?大丈夫ならいいんだけど...あ!そう言えば私なんかあんまりパーティについて詳しく知らないんだけどどんな感じなの?」
ーーパーティーー
これは基本1人でキャラを狩るのが辛くなったりより効率を求める時にやる行為である。
パーティを組んでいると職が違ってもアイテムの受け渡しが自由な他、魔物を倒した時の経験値も分配される。
さらにはパーティ内の人のステータス等は確認する事ができる。
「ーーーーって事だ」
「へーーっ!!」
レイが目をキラキラさせる
「ねぇ!私、ナイルのステータスとか見ていい?私のは勝手にどうぞだから!!」
OKでました。これでちくじレイのステータスを確認してやるぜぐへへへへ.......まぁ出るのは防御力とか攻撃力とかスキルとかだけなんですけどね。〝身体的〟な事はかかれないんですけどね。
「あ、俺のはいつでも見ていいよ!ふむふむぅ?レイのはぁ〜?」
・ヴァルシャース=レイン
Lv.92
ランクB
職業 : 銃器扱者
特性 : 魔力吸収
「わー、やっぱりレベル高い。これは俺も頑張らなきゃな...。...お?パーティ組んだことによって特性が表示されるようになったのか!俺のは何なんだろう
......ん?あ、レイの魔力吸収ってスキルじゃないんだ。」
レイはスキルとして発動していたが違うらしく生まれ持った特性だった。
「もし本当にスキルなら少し教えてもらおうと思ったのに...。」
「どう?レイ?見終わった...?」
「.....ナイルランク高い.....ってかこの特性は...なんなの...??」
「お?俺の特性?なんだろ」
ナイルが見てみる。そこにかいてあったのは
〝2種職〟
「どゅぅ、?どゅうめてぃえ?」
何だそれは。てか強そうじゃない。もっと
〝暴風龍の使い手〟ーーとかがよかった。
「何だよー、あんまりかっこよくねーなぁー」
ナイルが1人ぶつくさ言っているがレイは真剣な顔でステータスを見つめている。
「ナイル...これ...この特性...多分、特性の中でも最強クラスだよ。」
「えっ...?どゆこと?」
「多分.....私の読みが正しければ.......。」
「職業を1人で2個持てるようになる特性だよ。」
レイはそう言ったのだった。




