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仲魔が増えました。

新メンバー登場です。メガテン風に仲魔です。

モンスターと魔法について調べて、実際に使ってから数日。


あれから私とシオンは魔法について練習すると共に、剣術の修行に励んでいました。


「まさか、シオンに負けてしまうとは・・。」


魔法を身につけて以降、魔法を日々練習しているシオンは水魔法というハンデを覆すべく試行錯誤をひたすらに繰り返していました。

それが実ったのは今日のことです。


今までと同様に午前は素振りと模擬戦を行ってきましたが、ここ数日は魔法を交えた実戦練習となっています。そこでシオンが見せた魔法はまさに驚愕でした。水魔法ですから使えないこともないとは思いますが、目の前で発現している風景に驚き、その隙を突かれて負けてしまいました。


なので、今は私がお昼ご飯を作っています。

ガスはとうに切れており、電気と水道も先日とうとう止まってしまいました。今はこの携帯ガスコンロとミネラルウォーターを使って料理をすることになります。そろそろマンションを出ることも考えるべきですね。


携帯ガスコンロに火をかけ、食材を入れていきます。

今日のご飯はうどんです。

残念ながら、冷蔵庫の中の食材は既にダメになってしまったので使えるのはカップラーメンや缶詰などの非常食となります。今後これは貴重な食糧となるので、台所で見つけた小麦粉と塩と水でうどんを作りました。


うどんのような小麦麺の場合は、小麦粉と水だけでなく、塩を加えて作る必要があります。理由は、小麦粉のグルテンを引き締め、生地の弾力性を増加させることになります。

そこで午後のうちにうどんをこねて一晩寝かせておきます。

お店のものとは比べ物になりませんが、一応食べることができるレベルになっています。


お湯でゆがいたうどんをどんぶりにふたつに分けます。この際お湯はどんぶりの中にそのまま入れておきます。後はめんつゆを用意すればなんちゃって釜揚げうどんの完成です。


・・こんなものしか用意できないことに罪悪感を覚えます。食材がもう少しあればちゃんとしたものを用意もできるのですが、こればかりは仕方ないですね。


テーブルにうどんを用意して、シオンを待ちます。


「・・遅いですね。」


普段なら食事の時間にここまで遅れることは少ないのですが・・

もしや、魔法の使いすぎで倒れてたりは・・しませんよね?

考えたら急に不安になりました。

屋上に向かってみましょう。



「シオン。」


「ん。」


よかったです。ちゃんといました。シオンは屋上でしゃがみこんでいながら、手を動かしています。


「シオンどうしたんですか?ご飯が出来ましたよ?ってなんですそれ?」


「ん。友達。」


「ウキャゥッ!」


いや、友達って・・。

シオンがしゃがんでいたのは鳥を撫でていたからでした。

ただの小鳥なら驚きませんよ?

だってその鳥、顔が人間なんですから、なんでしょう人面鳥って言うんでしょうか?


「シオン。それモンスターですよね?」


「ん。大丈夫。友達になったから。」


「ダイジョブ。シオントモダチになっタ。」


「ッ!」


驚きました。この人面鳥喋ってますよ。

ようく人面鳥を見てみます。全体的に色はピンクがかっており、羽の下部分は白色に近くなっています。顔は幼い女性の顔で人間であれば恐らくシオンと同じくらいの年齢でもおかしくはないくらいです。

敵意はないようでシオンにされるがままにされていますが安心はできません。


「あなたは誰ですか?」


「ウキャゥッ!アタシ。ハーピー。」


意志の疎通はできますね。シオンが私とハーピーのやり取りを不思議そうに見ています。あなたはもっと警戒心を持ってください。


「ハーピーさんですか。どこから来たんですか?」


ハーピーですか。確かギリシア神話に登場する女面鳥身の伝説の生物でしたね。昨今ではゲームの敵キャラとしてメジャーな存在です。


「ドコ?ワカンナイ。ナカマガイナクナッテイッパイイッパイトンダ。ズットサガシテモミツカラナクテ、ソウシタラ、シオンイタ。」


「ふーむ・・」


群れからはぐれた個体ですかね?

どこから来たかも分からない、ですか。


「ん。カイト大丈夫。この子はとってもいい子。」


「ウキャゥッ!アタシイイコ!」


「まぁ、害はなさそうですが・・あなたはこれからどうするんですか?」


「ウキュゥ・・アタシモウヒトリイヤ。イッショイル。」


「むぅ。この子いじめちゃダメ。うちで飼う。」


そうは言うけどシオンさん。この子モンスターですよ?

モンスターですよね?普通に可愛い女の子なのは認めますけどモンスターですからね?


「でもシオン。ハーピーはモンスターで一緒にいることはできないんですよ?」


「ダメ。この子寂しがってる。一緒に住む。」


「いや、でも襲ってくるとも限りませんし・・」


「大丈夫。この子は頭いい。私達を襲わない。」


「ウキャゥ!シオントモダチ!オソワナイ!イッショイル!」


あぁもう!シオンが完全にわがままモードに入ってます!

こうなるともう何言っても聞かないんですよ!

困りました!しょうがないです。


「ハーピーさん。」


「ウキャゥ。」


「あなたは群れはいいんですか?探していたんでしょう?」


「ムレミツカラナイ。デモトモダチデキタ。ダカライイ。」


「ふぅ。分かりました。しょうがないですね。」


「んっ!カイトありがとう。」


「今回だけですよ?ハーピーさんあなたのお名前はあるんですか?」


「ウキュゥ。ナマエナイ。」


ハーピーがしょんぼりと答えています。

なんだか私まで可愛く見えてきました。


「ではまず名前を考えましょうか?あぁ、その前に私の名前を言ってませんでしたね。私の名前はカイトです。これからよろしくお願いします。」


「ウキャゥッ!ナマエ、カイトオボエタ。カイトトモダチ!」


「はい。お友達です。じゃあお友達の名前を考えましょうか。」


ハーピーは笑顔で答えてきます。

素直な子のようで一安心です。

そんな一幕を見てクイックイッと裾を引っ張るシオンを目にします。


「ん。名前考え付いた。」


「どんな名前ですか?」


「ポチ」


シオンは自信満々にえへんと胸を貼っていますがポチはないでしょう。

ハーピーも嫌そうな顔をしています。


「シオン。ポチは可哀想ですよ。犬の名前じゃないんですから。もっと考えてあげましょう。ハーピーさんはどんな名前がいいですか?」


「アタシワカラナイ。カイトカンガエテ!デモ、ポチイヤ!」


「むぅ。ポチいい名前なのに。」


シオンがむくれていますが今は放置します。


「うーん。どうしますかね。」


名前を考えてみます。ハーピーに合う名前、名前と考えていると不意にシオンと目が合いました。シオンの名前は花が由来ですから、友達同士花繋がりで名前をつけて上げたほうがいいかもしれないですね。


花だとローズ・・いやないですね。そんな気品は感じられません。

アイリス・・これも違いますね。少なくとも優雅ではないです。

リリウム・・百合ですか。これならいいかもしれないですね。

ハーピーの目線に合わせてしゃがみこみます。


「ハーピーさんお名前なんですが、シオンがお花の紫苑が由来ですので、同じように百合・・リリウムだと長いですね。少し縮めてリリィなどはどうでしょう?」


百合は花言葉は純潔や無垢を現します。この子にピッタリじゃないでしょうか?


「ウキャウッ!リリィキニイッタ!アタシリリィ!」


「んっ!私と同じお花の名前。いいと思う。よろしくリリィ!」


ハーピー改めリリィは満面の笑みを浮かべて喜んでいます。

シオンも自分と同じように花の由来の名前をもらって嬉しそうです。


「じゃあ改めてリリィ。これからよろしくお願いします。」


「んっ。リリィよろしく。」


「ウキャゥ!カイト、リリィヨロシク!」


新しい仲間ができて辺りが騒がしくなりますが、自然と笑顔が零れてしまいます。こんな日々も悪くはないですね。


「ではシオン。リリィ。お昼ご飯がまだなので下に降りましょうか。」


「んっ。」


「ウキャゥ!」


ただ、うどんは完全に伸びているでしょうから作り直さないといけませんね。

まぁ必要経費ということにしておきましょうか。







拙い文章ですが読んでくださって感謝しております。

感想、誤字脱字、ご意見ありましたらなんでも賜ります。

評価をして頂けると励みになります!よろしくお願いします!


次回更新は前回と同じ明日17:00を予定しております。

特に問題がない限り、毎日更新をしていきたいと考えています!

よろしくお願いします。

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